ルルフ「たづぬとも 風のつてにも聞かじかし 花と散りにし君がゆくへを」（尋ねてみても、風の便りにも聞くは叶わぬことでございましょう。花の散るように美しく、はかなくなられた女院のおわしますところは）■薨去ののち花園西陵で眠りについた彼女。一年を経て、西行がその女房、堀河と交わした贈答歌の一つです。■この大河で正真正銘のファム・ファタル、待賢門院藤原璋子様。序盤で彼女の周りで巻き起こる「オトナの大河」タイムが結構好きでした（笑）。このひとが薨する時囁いた、「ああ、わがきみ！」……実は白河の父の君様か、鳥羽の上皇様か、どちらへ向けての呼びかけだったのか、未だに謎。天然悪魔な璋子ちゃんだから、正直わからない方がいいや。■璋子様と得子様の2ショットイラストを描くに当たり一人ずつ仕上げたもんですから、見えなかった璋子様部分を出したくなりまして。■せっかくの上つ方なのだから、本当なら本来の正式な十二単で描きたかったなー（多くは語るまい）。
2012-09-12 11:08:46 +0000