地デジ完全移行から早くももう1年が過ぎた…。
その拡散に身を削って働いてきたにもかかわらず完全移行後徐々に仕事を減らされ世に言う「窓際」へとなり下がった彼は、日本の僻地へと最後の地デジ化のために向かった。
そこで目にしたものは会社のキャンペーン業績や世間の評価を気にするでも、「ゆるキャラ」としての愛想をふりまくでもなく、ただ、木の皮や草を食べ、山を駆け回りひっそりとだが自由に仲間たちと生きる彼の近縁種達であった。
…その後テレビで彼を見たものは、いない。
もしも、とある山奥で黄色のレオタード
(注:スクール水着ではない。決して。)を着た鹿を見かけたら、地デジ放送の周知・広報に果たした彼の偉大なる功績を讃えて、ひっそりと見守ってあげてほしい。彼は、今、自由だ。
2012-06-24 03:28:55 +0000