青年から預かった結晶を眺めていると、とおいむかしの出来事を思い出す。あれはまだ私の褪せた髪が咲いたばかりの茨のように赤く、いずれ訪れる死をとても恐れていた時のこと。いつも繰り返し同じ夢を見た。朽ち果てることを知らない私を残して、あの人はそっと白い花の中で最後の一息を吐き出す。「不思議ね。瞼を開けたまま見る夢は、もっと悪い夢だわ。あの子は悪い夢から目を覚ませたのかしら」◆こちら【illust/27272577】で預かっていたもの◆お借りしました◆ヨンネルくん【illust/26945600】◆サブリミナルのようで今回はサブリミナルじゃないちょっとアンニュイになってる魔女【illust/26950888】
2012-06-11 18:07:53 +0000