【アメリカ軍】AN-M41 20ポンド破片爆弾

たまや C101土曜東ア30a

破片爆弾とは、鉄帯を巻きつけた構造の弾体の爆弾で、爆発すると鉄帯が鋭利な破片となって飛散し、人馬を殺傷する。AN-M41 20ポンド破片爆弾は、日本に対する空襲でしばしば用いられた。全備弾量は19.8ポンド、炸薬はTNTで2.7ポンド、弾体重量14.9ポンド、尾翼重量1.6ポンド、信管量1.62ポンドである。尾翼は、ほかの爆弾で多用される箱型とは異なり、軸に4枚のヒレが付く構造になっている。この20ポンドクラスの破片爆弾は、1発の制圧範囲の関係上、もし空襲で高空からばらまいてしまうと、個々の着弾点の間隔が開きすぎてしまい、十分に面制圧の意味をなさない。そこで、投下時には6発を結束し、ある程度落下してから結束が分解して散開するクラスター方式を採用した。この使用法はM69焼夷弾とも類似したもので、両者は同時に投下されることもあった。この他の破片爆弾としてはAN-M40 23ポンド破片爆弾、AN-M72 23ポンド破片爆弾があり、これらは後部に付属する落下傘筐に落下傘を内蔵したものである。M40については昭和18年にニューギニアのブーツ飛行場攻撃に用いられた事例がある。また、大型でそのまま投下されるものとしてはM81 260ポンド破片爆弾や、220ポンド破片爆弾がある。これは沖縄で不発弾として発見された事例がある。

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2012-05-25 22:03:34 +0000