米軍の爆弾の塗装

たまや C101土曜東ア30a

戦時中の米軍の爆弾塗装は、通常爆弾(GP爆弾)、薄肉爆弾(LC爆弾)、徹甲爆弾(AP爆弾)、半徹甲爆弾(SAP爆弾)、破片爆弾(Frag爆弾)類は、OD色(olivedrab=濃黄緑色)であった。この他、ガス弾等の化学弾は灰色、目標識別弾・閃光弾も灰色、宣伝弾・擬製弾がOD色、演習弾が青色であった。通常爆弾等は、炸薬の種類によって弾体頭部と尾部に黄色で識別色帯が入れられた。図に示すように、TNTあるいはアマトール(TNT50%、硝酸アンモニウム50%)の場合には1本、コンポジションB(RDXとTNTの混合爆薬)の場合は2本、トリトナール(TNT80%、アルミニウム20%)の場合は3本で真ん中が半分幅であった。炸薬はそれぞれ比重が異なるため、同じ型式の爆弾であっても炸薬種によって弾量が異なった。その他、爆弾の型式や炸薬種、弾量、ロット番号や製造所名が黒色の字で記された。このほか、爆弾の重心位置には細い黄線が1本入るが、これは施されない場合もあった。ここに示す
AN-M56A1 4000ポンド薄肉爆弾は一般に空襲で用いられたものとしては最大クラスのものである。AN-M66A1 2000ポンド通常爆弾は通称1トン爆弾と称されるもの、AN-M64A1 500ポンド通常爆弾は通称250kg爆弾と称されるもので、共に不発弾として見つかる頻度が高い。AN-M41A1 20ポンド破片爆弾は、6発を集束して投下し、一定高度の空中で散開させるものである。

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2012-05-25 10:22:54 +0000