*さて、本日の短時間挑戦は列車で御座います。
たった二両編成の車両なのですが、車輪部分がこれ迄の物と結構違ったこと。
更に背景込みであった事など御座いまして、お時間は24分等という結果に。
妥協した上にバランスも妙に詰まった感じになってしまってこれですからねぇ。
やはり精神的に苛立っている際に挑戦はすべきではありませんね。
*本日の列車は国鉄EF63形電気機関車と申す特殊な車両で御座います。
碓氷峠(うすいとうげ)専用の補助機関車として生み出され、「峠のシェルパ」、もしくは「ロクサン」という愛称で呼ばれておりました。
面白いのは、本来この系統の車両は貨物や客車などを挟み込む形で配されるのですが、この碓氷峠の凄まじい勾配のため、こちらでは常にこの二台が連なった、重連「じゅうれん」と呼ばれる形式で運用されていたのだそうです。
特異な存在であった事などからマニアの方がやはり凄まじく精緻な資料を認めておいでですが、当然割愛させて頂きます。
文字としての資料はwikiを頻繁に利用させて頂いて居りますが、兎に角鉄道関係の文字数の凄まじさは群を抜いておりますね。
ちなみに、この碓氷峠区間は100年以上の歴史を誇り、1983年から開業されていたのだそうです。
外見的には一見するとあまり特異な部分も無いのですが、やはりブレーキや加速検知器など走りの面においては特殊な物が満載だったようです。
そして、面白いのは連結器の柔軟性。
横川から軽井沢感を通過する全ての列車と結合して碓氷峠区間の移動を支える為に幾つかの違う連結器を持つ列車と結合する事が可能なのだそうです。
普通ですと、Aという形状の連結機構を持つ物だけ、等といった風に縛られてしまうのですが、こちらはA、B、C等といった風に幾つかの種類と連結できるのだとか。
後、この向きでは見えませんが、様々な電源を持つ車両と連結できるように電源プラグとでも申すのでしょうか。
普通ですと二つか三つしかないこのプラグが一カ所に纏められる形で碁盤の目の様に並べて配されております。
勾配を登る下り列車である横川から軽井沢間の車両をを押し上げ、勾配を下る上り列車である軽井沢から横川間の車両に対しては発電ブレーキによる抑速ブレーキとなるという機能である。そのために必ず勾配の麓側にあたる横川側に連結された。
そして、専門の無線機。
多分、この正面の端に取り付けられた長い棒状物体がアンテナなのでしょうねぇ。
兎にも角にも、正にこの区間専用に作られた事がはっきりと伺える車両で御座います。
1963年10月には13両が準備され、1986年には余剰廃車分である1と14号以外の21両がそのままJR東日本に継承されました。
そして、1997年に長野新幹線開業が決定したためにこの碓氷峠の区間は廃止となり、ここ専用に作られたこの車両も又お役ご免となり、前車が廃車となりました。
唯、やはり彼の地の人々にとっては思い入れの深い車両であり、又車両の性能と柔軟性も又かなりの物。
ですので静態保存やカットモデルなども含めて半数近い12両もの数が保存されております。
他の車両では多くて2両が限界ですから、それから見ますと凄まじい数が残っておりますねぇ。
ちなみに一般人である外部の方々でも動態保存機の運転を体験する事が可能となっております。
軽く動かすだけでも相当の電力ですし、維持費等々も御座いますので、当然有料で、更に予約制では御座いますが、学科講習、実技講習を受け、修了試験に合格致しますとEF63形電気機関車運転体験証明書が交付され、軌道上を一般人であっても走行させる事が可能となります。
ちなみに、これで動かせるのは単車両のみ。
この短期通常運転体験を重ねる事で認定の腕章を頂けます。
10回→機関士見習
30回→補助機関士
50回→本務機関士
500回→優秀機関士
50回以上の本務機関士となりますと単機推進運転と1エンド連結訓練の資格が与えられ、さらに体験を重ねることで以下の資格を取得することができるのだそうです。
単機推進運転を重ねることで「2エンド連結訓練」および「重連推進運転」の資格取得。
1エンド連結体験を重ねることでは「2エンド連結訓練」のみの資格取得
1エンド連結訓練をこなし、当該検定試験に合格することにより「1エンド連結」資格取得。
2エンド連結訓練をこなし、当該検定試験に合格することにより「2エンド連結」資格取得。
2エンド連結体験かつ所定の重連推進運転を重ねることにより「重連推進連結訓練」資格取得。
重連推進連結訓練をこなし、当該検定試験に合格することで「重連推進連結」資格取得。
これにより、かつて行われた「EF63形重連での車両への連結・推進運転と牽引運転・解放」の全てを体験することができるのだそうです。
重度のマニアの方であれば、多分優秀機関士の腕章もお持ちでしょうし、この上記の全てを体験する事も可能なのでしょうねぇw
こうしてみますと、やはりかなり愛された車両である事が分かりますね。
*本日の見学者さんは真っ青な塗装を施された縁の下の力持ち、と言う事で寺子屋の先生さんで御座います。
カッパさんが幻想郷の裏次元に持ち込んだ面白い仕事をする車両があると聞き見学にやってきた先生さん。
熱く語るカッパさんの話を半分程度理解しその仕事ぶりを観察致します。
半分とは申せ、専門用語だらけで最初から聞く耳を持たない方ばかりの幻想郷ですから、カッパさんにしてみれば大変嬉しい限り。
同じカッパ族同士であれば激論になるほど熱く語り合えるのですが、やはり異種族との交流が深いカッパさんだけに、こうして盟友である人間に理解して頂けたのは嬉しいご様子。
説明付きで様々な挙動を事細かに見せて下さるのでした。
2012-05-09 06:32:46 +0000