戊辰戦争において、官軍の主力を担った薩摩藩兵と長州藩兵。今回はその将校の軍装を、デフォルメマスコットで再現してみました。▼左の長軍将校は、奇兵隊の集合写真中にある山根辰蔵の軍装に準拠したもの。独特の形状のケピ帽をかぶり、首元には白のマフラーをまき、開襟のフロックコートの上から革のベルトをしめ、大刀をサックに入れてぶら下げます。胸から伸びているのは懐中時計の鎖、また右下腕の白線は長軍の合印です。手にしているのはS&Wのリボルバー拳銃。竜馬の銃としても知られているやつですね。▼右は薩軍将校。こちらも記念写真中の軍装をもとにしています。長州兵と同じ黒色のフロックコートですが、蒸れ防止&二本差し&ファッションなどの目的で、胸から下をはだけて着用しています。薩人は、革のベルトよりも兵児帯を好んで用いていたようですね。薩軍の合印は、右上腕に結びつけた白布。布製の手袋をはめ、肩に革製の雑嚢を負い、手には指揮杖。写真ではかぶりものをしている者は確認できませんが、実際の戦場では各種陣笠をかぶっていたものと思われます。▼各藩の軍装なんかを、今後もこうやってちょいちょいご紹介できるといいですね。
2012-05-01 09:59:06 +0000