【アマツカクラゲ種】-軟体生物 平均個体身長 136cm(成体)
■ギルドア、ルザリアに面する希望海に生息する水生生物。
温暖な気候を好むが、ノールガルドに面する竜口海でもしばしば目撃される。
雌固体のみが存在し、多種族との交配により繁殖をする稀有な生物である。
満月の夜、ひとけの無い海岸を若い男性が一人でふらついているとクラゲに
取って喰われるぞ、という言い伝えは現地の者なら誰しもが知るポピュラーなものである。
■非常に警戒心が強く、獲物が二人以上のときには絶対に姿を現さないといわれる。
人語は解さないが他者の思考を読むことが出来るとされ、
獲物が孤立した隙を突き忍び寄り、触手の刺胞(トゲ)から麻痺・興奮作用のある神経毒を注入する。
非常に狡猾だが死亡例は稀で、危険種として討伐令が下ったような例は無い。
遭遇すれば酒場で一晩話のネタに困るまい、その程度に文化に溶け込んだ存在である。
■彼女たちの多くは1~5匹程度で行動をとると言われているが、数十匹のコロニーを目撃したという例もある。
また彼女達の名前は、腰を包む皮膜を広げた姿がまるで6枚の羽を広げたかのように見えることから付けられたものである。
■クラゲのように透き通った美しい肌を持つ彼女達は、生きていても死んでいても非常に高値で取引される。
ひとたび市場に出回れば、一匹で実に三代は遊んで暮らせる金額になるだろう。
2012-04-30 06:34:39 +0000