勧君金屈巵 満酌不須辞 花発多風雨 人生足別離 ...... ◆唐の詩人・于武陵の『勧酒』という詩です。現代語訳すると、『この杯を受けてくれ どうぞなみなみ注がしておくれ 花に嵐のたとえもあるぞ さよならだけが人生だ』となるそうです。『人生足別離』を『さよならだけが人生だ』と訳したのは井伏鱒二さんだそうですが、さすが小説家ということもあって印象に残るフレーズですね…。◆6年生で雪の季節といえば卒業間近ですよね。この冬を越えれば、仲間たちとはお別れ。出逢いがあれば必ず別れもある。寂しい言い方をすれば『さよならだけが人生』ですね…。この詩はそっけなく聞こえますが、『別れの多い人生だからこそ、今この瞬間を大切にしよう』、という前向きな詩だそうです。
2012-01-14 19:03:05 +0000