D.H.H■多国籍軍パイロットの中でも香山は１、２を争うほど優秀なパイロットであった。そんな彼女が2074年１月、新たな相手と模擬空中戦を行うこととなった。それは飛行設計士：小川一政氏曰く「最高のパイロット」という存在でもあったとされていた。コードネームは「コンドル１」。演習では最新鋭機をこともなげに撃墜する実力を持った香山ではあったが、前述のパイロットに勝てるかは不安であった。そんな中、演習が行われた。 香山「敵をロックオンしたぜ！」 コンドル１「コンディションは抜群だ。相手はとんだかわいこちゃんだったが、容赦はないぜ。」 そうすると２人はすれ違いざまに互いに旋回を始めた。 香山「甘い！」香山の機体がコンドル１を捉えた。 コンドル１「狙うのはたやすいが、かわすのもたやすくなくては話しにならん！」 コンドル１の機体はマニューバで香山の攻撃をかわした。 香山「なに！」 コンドル１「さて、今度はこっちの出番だな。」 コンドル１は素早い機動で香山の後ろをいつの間にか取っていた。 香山「マイクロミサイル発射！ミサイルに気を取られてるすきに後ろに回り込む。」 香山の機体はコンドル１の機体を捉え、マイクロミサイルを発射。 コンドル１「ふん、なるほど、そういう事か。」 コンドル１は相手の動向をうかがいつつもミサイルをかわしていた。 香山「いまだ！」香山はコンドル１に機銃で攻撃をした。 コンドル１「どんな時も、あせりは禁物だな。」 そういうとコンドル１は機体を反転させた。コンドル１のF-15EESTが放った機銃が香山のF-15SETの右主翼に命中。更にコンドル１は香山とすれ違った後、機体を推力偏向で反転させ、香山の後ろを取った。香山は必死に相手の視線から逃れようとするが、コンドル１は獲物を狙う鷲のように香山を逃さなかった。 コンドル１「これがイーグルの本当の強さってやつだ。」コンドル１の機体は機銃を放ち、相手を撃墜判定に追いやった。 香山「演習でこんなに滅多打ちにされるのは初めてだったぜ。」 コンドル１「聞け！本来の戦いはただ腕が強けりゃいいってものじゃない！周りの状況に瞬時に応じる臨機応変が必要だ！」 香山「くっ！何を！」 コンドル１「これより香山中尉と野崎少尉をわがコンドル部隊へ編入することになった。よろしくな。」 香山「あ・・・あぁ」 野崎「よろしくお願いします。」 コンドル１「ふっ」
2012-01-14 11:49:19 +0000