華の様なモノ。微細な光のような闇のような、眠りとまどろみの境界にうごめき咲き誇るそれ、それらのようなもの。重複し絡まり合いうねり合い咲き誇る花々の一つまみ。
おまえに咲き誇る物々どもを背景にするうねりのような激情はあるか?
確固として覆いつくさんばかりにあるはずなのに、あれらのひとつまみ、ひとすくいを手にしてもすぐに留めきれずに失せてしまう。
それでも尚、五感に揺れ上がり、その掌中から結晶しようと願い願われるそれらうねり荒ぶるものどもをお前は知っているか?
その結晶しようとする揺らぎうねり渦巻くそれらと共に、己もまた瞑目し、踊り、巧緻な結晶と同化する己の掌中を感得する喜びを知っているか?
2008-12-12 08:48:56 +0000