全員が萌葱色の髪をした一族が居るという。一族の大人たちが後生大事に抱えている本は、珍しいことに謳う。慶弔関わらず大きな出来事があると、大人たちはそれを取り出してきて、そっと開くのだ。そして静かに祈念する。「我々に関わるせかいが心穏やかであるように」謳う本を持たぬ子どもたちは、手に手にそれぞれの「楽器」を持って騒ぐ。「うたを!!穏やかなうたを!!」■天籟の歌【illust/21571447】
2011-09-11 14:58:55 +0000