カゲ、シュレディンガー【illust/20075195】が燈利の成長によって進化した姿。『可能性を同時に維持できる』という能力が発展し、『別の可能性を像として映し出すことが出来る』能力に変わった。例えば、自分がAという道を進んでいるときに、仮にBやCの道を進んだ場合の同時刻の自分の姿を、ホログラムのように投射することができる(地下研究所で燈利はこれを利用し、正面から堂々と進んだ場合の自分の像を囮にし、実際は発見されにくいルートを選んで進んだ【illust/20735604】)。投射距離はカゲから半径30メートル以内。あくまで像であるため、映し出された像は周囲に触れられないし、また周囲も像に触れることは出来ない。■本体である燈利のみ、自分の可能性の像にジャンプすることができ、目視できる範囲なら『その自分の像』と『この自分本体』の位置を自由に入れ替えることができるが、ジャンプすると同時に『その自分の記憶』も一緒に引き継いでしまう。別の可能性を歩んでいるということは、『この自分』とはちょっぴりだが異なる思考で選択肢を決定したということであり、距離が離れれば離れるほど、『その自分』が辿ってきた行動目的や経験は、『この自分』とはまるで違うモノになっている危険性があるため、むやみに利用するのは禁物である■喋りこそしないものの、人型になったことで相応の思考力を身につけている。近接格闘もできるようになっており、焼死した燈利の姿が反映されているのか、繰り出される拳や脚は燃えるように熱い。
2011-08-03 19:26:15 +0000