金と銀の機械龍

数万年前から存在するといわれる大型の飛龍「king old」。金という重い金属を基としながら、生物的造形を維持し、かつ飛翔するその存在は、多くの科学者たちを魅了した。科学者たちは、こぞってその存在と同じものを作ろうとした。が、しかし、科学者たちがいくら頑張っても金属の重みを克服できず、武骨な陸戦龍と化した。そうしてできた銀色の龍は、「キンゴールド（king old）」をもじって、「ギンシルバー」などと揶揄される。また、飛龍にすることをあきらめ、陸戦兵器としてモデル化を進める科学者も出るようになった。実は、サンプルとしてのキンゴールドの捕獲は一度も成功しておらず、キンゴールドは機械なのか生物なのかすら判明していない。