うきは路面電車が都市交通の主役だったころ
交差点という交差点で線路が直角交差し、
フランジの音をきしませながら電車が行き来していた
そして、高速鉄道がまだまだ地上を走っていたころ
こうした路面電車と郊外電車が平面交差していたところもまた数多く存在していた
やがて、路面電車は無くなり、郊外電車も高架になり、
電車同士が平面で交差する風景も少なくなっていった
そんな中で、稀有な存在だったのが、郊外電車同士が平面交差する所
場所は関西、阪急電鉄の西宮北口駅
高速走行する電車線同士が直角交差する日本唯一の駅、地点だった
神戸線と今津線という高頻度運転をする路線同士が信号の指示だけで交差する
今ほど保安設備も整っていなかった時代だろうが、驚くべきことに衝突事故は一切発生しなかった
電車はもちろん最徐行で通過したが、それでも物凄い音と振動だったという
１９８４年には駅改良工事が実施され、この平面交差は廃止された
同時に今津線は南北に分断され、今にいたる
2011-06-18 09:15:43 +0000