新種の生物が発見された。その生物は発見者によって「チガウンスヨ」と名付けられた。この生物は非常に特異な身体的特徴を持つ。すなわち指状の形状を持ち、歩行・捕食に用いると見られる二本の前脚、姿勢の維持に用いられると見られる同じく二本の後脚、そして用途不明の一本の尾脚からなる「五本の脚」の存在である。この「奇数の脚」は単細胞生物以外にはまず見られない特徴であり、この生物がいかなる存在なのか慎重な議論が行われている大きな要因である。また前脚・尾脚は同じく近年発見されたボーカアイアイ諸島の「髪行類」に見られる髪脚と同様に毛髪によって形成され、全体の容姿としては頭足綱・有閑亜綱・腹有餡目・ユックリ上科・ユックリレイムに酷似した形態を持つ。この点から髪行類とユックリとの進化のミッシングリングとなる存在として研究者から注目を浴びている生物でもある。しかし近年目撃情報が増えつつあるこの種は非常にデリケートな存在であり、一時は絶滅を危惧されもした程で、実際近年における目撃情報の増加も以上の様な理由から研究者が増えたことによる物で、実際には数が減り続けているとの報告も寄せられており、鼻行類の如く絶滅する事がもっとも恐るべき事態であり、慎重な保護活動が現在も行われている。
2011-04-23 00:42:47 +0000