第22連隊に体験入隊した(ちょっとヤンデレな)ジャパニーズガール。 SAS最強と謳われる、お髭がセクシーなプライス大尉に果敢にアタックしちゃいます。 でも、生まれるのは相思相愛の恋心ではなく、大尉の暗いため息ばかり……。 「お、おいGAZ……あのジャパニーズガール、本当に大丈夫なんだろうな……キルハウスをうっとり見つめながら俺の名前を呼んでたぞ……」 いつも冷静で頭脳明晰な副官GAZも、流石に(いびつな)恋心だけは理解できなかったらしく、「は、はぁ……フルーツ殺しだけは満点でしたが……頭の中身までは…」 大尉は憤懣やるかたないといった風情で無闇に葉巻を吹かします。 「人事部のワンカー(馬鹿)どもめ! あのソープとかいう軟弱な小僧っ子にしても同じことだ。 このままだと我らが22連隊はどうなっちまうんだ!?」 そんな必死な表情の大尉に気がつくガール。 「ああっ、プライス様ぁぁぁ~、素敵~★」 「ええぃ!意味もなく寄ってくるな! 言葉に絵文字を入れるな! そ、そこのタンカーの見取り図でも研究してろ! いいなっ!」 「はぁぁぁ~い(・∀・)ノシ」 大尉とGAZは視線を見合わせて、ガックリとうなだれました。 真夜中のタンカー突入作戦は予定通り決行されるのに、二人分もお荷物を抱えてしまった管理職の悲哀が二人の背中に滲みます。 葉巻の煙が目にしみる……泣いてないよ……泣いてなんかないやい! ……嗚呼、一生涯・現場勤務の悲しさよ……
2011-03-27 18:01:46 +0000