陽炎の塔へ向かう道すがら、炎の樹海で出会った精霊からある剣の話を聞くことが出来た。森を通るほかの冒険者の者達はきっと足早にここを進んで行ったのだろう。ゆるりと道行く旅人と見るや久々に遊べるとでも思ったのか、彼らの大好きな御喋りが始まった。ひとしきり話し終わると「この話が本当か、ただの伝説かどうかは貴方の想像にお任せするわ」悪戯をする時の子供のような顔をしながらそう言い、炎の樹海に住む精霊は消えていった。 ――ところで幾分か前から陽炎の塔は見えているのに、一向に入り口まで辿り着く事が出来ない。どうやら精霊に尋ねるべきは、剣の事より塔への道についてだったのかもしれない。もっとも聞いたところで本当のことを教えてくれたかどうかは解らないが…。 ■くっ、見直したら脱字が…それと「も」が抜けてました…■冒険者【ノチェillust/17032536】■ファンタジー作品を描こう!企画【pixivファンタジアⅤillust/16194969】
2011-02-26 12:40:05 +0000