20日に投開票された阿久根市議会リコール(解散請求)住民投票。リコール実行委員会側は同日夜、「勝利」の知らせを事務所で受けると、支持者らと喜び合った。委員長の石沢正彰市議は、竹原信一前市長らと記者会見し、「竹原市長が失職させられて、危機感を抱いた結果」と強調。やはり市議会と対立した河村たかし名古屋市長が2月の出直し市長選などのトリプル投票で勝利を収めたことを引き合いに「名古屋の3連勝が追い風になった」と語った。
また阿久根市議会が先に日当制から月給制に戻す条例を可決したことを取り上げ、「市民には『なんじゃ』という思いがあったと思う」と分析。竹原前市長は「市民の暮らしなんて関係ないという人たち(市議)を信じている市民がまだ少なからずいる。市民はだまされている。皆さんの報道に責任がありますよ」と持論のマスコミ批判を展開した。
一方、浜之上大成議長は自宅で、集まった市議4人とともに開票結果をやや神妙な様子で待った。午後10時すぎ、1407票差と結果が判明すると「前市長の影響が大きかった。誤解を解けなかったのは力量不足」と肩を落とし、「残念の極み。(新しい市長の下で)任期残り2年の議会活動を見て判断してほしかった」と続け、悔しさをにじませた。
2011-02-21 01:35:59 +0000