「やぁや、そこなお嬢さん。私とお茶でも飲みませんか?」 ■■昔々、ロリコニアの片隅に。肥え太った暴食の男と、ともに暮らす美しい少女がいたんだとさ。男は少女を深く、しかし手を出すことなく愛し、少女もそれに付き従ったんだと。でもある日のこと。他所の国の魔物が二人の暮らす家を襲ったんだと。人里離れたところで、しかも周りには食物がたくさん実る場所だから狙われたんだろうよ。騒ぎに気がついて治安維持に出た粛清十字隊が駆けつけたときには、怪我だらけの男と少女の髪飾りだけが落ちてたんだとさ。少女の遺体は見つからなくて、男も何もいわないのを見ると、大方魔物に少女は食われたんだろうよ。不思議なことに、男はそれ以来ほとんど食わなくなったんだと。最初は食い物自体受け付けないようだったけれど、少しずつ物が食えるようになったんだとよ。今じゃ普通に茶菓子だの何だの食ってるらしいぜ。ただ肉だけは食わなくなって、めちゃくちゃ痩せたらしい。細かいところは誰もしらねぇよ。なにせ俺の爺さんの爺さんの代から伝わる昔話だからな。 ■■ベル・グーラ(Beel・Gula) 一人称:私 二人称:そちら、~さん 身長198センチのひょろひょろのっぽな触覚の代わりに角が生えてるハエ男。亜人よりは悪魔に近い存在かもしれない。 ロリコニア出身で実年齢不明な見た目通りの紳士。ふだんは殺傷目的以外の物体の召喚炉魔法【炉呱々(ロココ)】でティーセットを出してそこらへんの幼女とおしゃべりしているが、ひとたび招集がかかれば粛清十字軍として罰を与える。懲罰方法は主に所持している儀礼用の剣でぶん殴ったり熱い紅茶を召喚して頭からぶっ掛けたりとわりと容赦ない。今回の遠征にはおもに「歩く食料庫」として参加したらしい。一緒に連れている羽の生えた子豚は「ふーちゃん」。もちろん、♀。BBAに触れてもさほどダメージは受けないが1日中顔が(´・ω・`)となるらしい。 ■■入ってますロリコニア遠征軍illust/16630796お名前だけお借りしましたシンゲイム様illust/16249561
2011-02-15 08:25:39 +0000