■蒼銀色に発光する重殻と、螺旋形を描く巨大な角を備える、恐らく地竜の一種が突然変異を起こしたと思われる巨竜。
ガルガディア北部の言語でテシラ=ラスネ(“銀錆の星”の意。)と呼ばれ
千数百年もの昔、同地方でその名に恥じぬ暴力の嵐を振りまいたとされている。
通常、地竜はその体躯と堅牢な甲殻、それに伴う体重の増加から鈍重なイメージを持たれることが多く
また事実そのとおりの生態を有するが
遺伝的特質か、食性の偏りによる成長過程での変異か━━魔力変異を通り越して
魔力飽和状態、即ち【銀鱗竜変異】を発現させており
事象干渉の初期段階を誘発させ、自己と自己に関わる一部の物理法則を逸脱した、常識外れの動きを可能としている。
その鱗・甲殻は、まるで金属を圧縮したかの如く、生物にあるまじき質量を持ち、また不可思議な燐光━━飽和魔力の放射━━を発し
内還元的に発生した筋力増強と骨格強化によって、全長70m超過、質量1800tを誇る地竜は、ネコ科動物を思わせる動きで軽々と宙を舞う。
ブレスも翼も持たず、ただ大質量に任せた白兵戦のみを唯一の武器としており、特に跳躍からの強襲は
文字通り「銀の星が降って来た」様に大地を陥没させる。
僅かに原形をとどめる骨格からはライノドラゴン系(鈍重で、鱗を持つサイとワニの混種のような地竜)を思わせるが
他種族との交配もせず、ほぼ完全な鉱物食である事も要因のひとつとして、生物学的には独立種・突然変異個体として括られている。
■素材:竜玉、銀錆竜の厚鱗、銀錆竜の重殻、銀錆竜の重背甲、輝く重牙、輝く堅牢な角、輝く剛刃殻、銀錆竜の天鱗
(読みは【ぎんせいりゅう】)
■個体名:テシラ=ラスネ 銀鱗亭で働く一般給仕のひとり。
その正体は魔力飽和を起こし、『地竜とは異なるもの』へと化した地竜の一種であり、通常時は人間に変化して暮らしている。
(人化の魔法は龍語魔法であり、知あるものが本能的に人型へ回帰するという特性を持つ。
何故人を模すのか、何故そこに回帰するのかについては未だに確たる証明を得られていない)
性格は外見相応、引っ込み思案で人見知り。どちらかといえば無口な部類に入り、余り喋る性質でもない様子である。
基本的に人間には無関心。(餌となる鉱石を渡す人には割と懐く。犬猫並。)
もともとは知性すらも有さない狂竜であったが、およそ1070年ほど昔、銀鱗亭を発足させる以前のシャルヴィルトに敗れ
放出し続ける魔力の制御法と、人に変ずる事の出来る龍語魔法を、ある種強引に習得させられた。
それに伴い知性を得たことには得たが、残念ながら完全なお子様脳だったため【お察し下さい】状態である。
黎明期からの従業員の一人であるが未だに一般給仕であるのも、その一点が大きく影響している。
また、質量制御と身体変化に関わるもの以外の魔法は一切習得すら不可能(脳の構造、特に記憶に関わる領域が余りにもかけ離れすぎている為)であり
さらには竜化した時には敵味方の区別もろくにつかないというから困りもの。
■一説には
「銀鱗亭の従業員に渡されている【銀鱗龍のブローチ】(もとい、シャルヴィルトの鱗)は、この狂竜の攻撃対象から逃れるための予防措置ではないのか?」
・・・との噂もあるが━━そこはほらあれだ気にしてはいけない。
■以前のキャラクター紹介では秘密にしていたネタ晴らしも含めて駄文と共に。っていうか今北産業言われそうな長文だわ・・・(・ω・)
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企画元→illust/16194969
2011-02-13 20:16:58 +0000