つばめ@描き鉄今回のお題、「思わず応援！」は一連の九州ブルトレシリーズのひとつです。■第二作目の本作では、牽引機のED76型電気機関車を描きました。門司機関区での出区前、「はやぶさ」のお椀型ヘッドマークと「富士」の富士山型ヘッドマークも誇らしげにたたずむ2両を、キャブのアップです。■「はやぶさ」と「富士」の廃止は、九州地区からの客車列車全廃を意味するもので、今回の主役であるJR九州籍のED76達も当然、失業となります。重厚なモーターのブロアー音を立て、これまた重々しい動輪の響きに続く軽快な客車の轍の音…。深紅のロコが牽く蒼い客車たちは、緑の深い九州の景色にとてもよく映えました。先日発表されたダイヤ改正の日程によると、どうやら名残の桜は望めそうもなく、静かに走り去るブルートレインのごとくに消え去ってしまいそうです。■イラストは、今後たぶん、ブルトレと運命を共にするであろうJR九州籍のED76に惜別の念を込めて描きました。背景には門司機関区の庫が見えないといけないのでしょうが、主役を引き立たせるため（単なる手抜きという外野の声…）、描いていません。ひいき目でしょうか、描いたED76はいくぶん寂しそうに見えてしまいます。■初出：ネコパブリッシング社「レイルマガジン」誌2009年4月(#307)号 ※キャプションは’09年1月に記載したものを若干手直ししたものです。
2011-02-12 13:44:15 +0000