ジインアルテア通りから少し奥まったマロウ横丁に『ウシュクベーハ』がある。
看板娘は人懐こい白猫で、彼女はあなたが初めて店内に入る際の緊張をほぐしてくれるだろう。
よく晴れた昼間でも薄暗いその店内から、リガ・ヴァディーヤillust/12950889の熱心な声が聞こえる。
「ホントだよ、ここの貼り薬はよく効くんだ。
どうやってんだか知らないけど薬草ペーストと癒しの魔法を閉じ込めてあるんだと。
ちょっと青臭いのが難点だけど、じんわり効いて気持ちいいんだ～」
「で、それは腰痛にも効くのか」
「効く効く！ギルド倉庫にグロスで置いてもらったっていいくらいオススメだよ」
「……薬の効用はいいとして、この店の奇妙な空気はなんなんだ？若干落ち着かないぞ」
「あー、私は詳しくないんでさっぱりだけど、ここ呪いの品なんかも扱ってるらしいんだよね。
そのへんにあるもの迂闊に触んないほうがいいよって店主のオッサンに言われたわ」
「そういうことは最初に言え！」
シルヴォさんの腰痛ネタはhitakiさんのこちらillust/14879709の作品キャプションから拝借しました。
■お借りしました
シルヴィア･フレンチェさん【illust/12950429】 シルヴォさん【illust/13258038】 ルステアさん【illust/13781145】
■企画元【illust/12651702】
2010-12-27 14:56:08 +0000