朝の光がカフェの窓から差し込む中、ゆいは新作の絵本の原稿を手に取っていた。今朝、友人のはるかちゃんがプリンセスプリキュアとして活躍する姿を思い出し、その勇姿に心が動かされた。
「私がプリキュアになったらどんな感じかな?」と、ふと心の中で呟いた。はるかちゃんのように、人々を守る力を持つ存在になるなんて、夢のような話だ。
「キュアスケッチ…なんてね」
絵を描く力で敵を撃退するプリキュアなら、自分の絵本作家としての才能を活かせるかもしれない。
しかし、ゆいはすぐに考え直した。「私は絵本を通じて子供たちに夢や希望を届ける役割があるんじゃないかな。わたしがプリキュア…それだけはダメね。」
彼女の頭には視聴者からの声が浮かんだ。「ゆいちゃんにプリキュアになってほしい!」その期待に応えたい気持ちもあったが、同時に自分自身の使命感が強く感じられた。
「私には私の役割があるのだから…」ゆいは深呼吸をして決意を新たにした。「プリキュアになることも素敵だけど、今の私ができることで子供たちにもっと多くの夢を届けたい。」
ゆいは自分の道を信じることで、本当の意味で輝く存在になれることを理解した。そして、絵本のページをめくるたびに、彼女の心には新たな希望と夢が広がっていった。
2025-01-05 22:04:23 +0000