刀使ノ旅々「~冬の日・聖夜~」

御鏡和馬

冬の1日の話。
とある街に到着した一行。
街中は凄く賑わっている。
魔法なのか至る所に色とりどりの光が舞っている。
そして、中央広場には。
「大きな木だね」
アムネシアは見上げるように呟いた。
可奈美は木の先端に星の飾りを見つける。
「(これって・・・)」
「その通りだよ!可奈美クン!!」
背後にいきなり現れるシャロン様。
ついに心読み始めたか。
「(毎度毎度、唐突なのです!)」
アヴィリアは心の中でツッコミを入れる。
「今日はとある聖人の誕生日なのだよ」
どや顔で説明するシャロン様。
「生誕のお祭りだよ!楽しみたまえ!」
説明を終わると去るシャロン様。ふと立ち止まる。
「肝心な事を忘れていたよ。はい。」
紙袋を渡される。中には衣装が。
「これを着るのが今日のルールだよ。」
「(やっぱりか・・・)」
3人は同時に心の中で呟いた。
「さぁ、これを着て祭りを堪能してくれたまえ!」
さらばと言いつつ徒歩で去って行く。
「箒じゃないんだ・・・魔女さんなのに」
「そうだね。魔女なのに」
可奈美とアムネシアがぼそりと一言。
「(今更かい!なのです)」
アヴィリアの心の叫びが街に響いた。

その日の夜。
宿で着替えた一行は街へと繰り出す。
シャロン様特製の衣装は・・・。
「(やっぱりサンタコス・・・)」
アムネシアとアヴィリアはサンタ帽子。
可奈美は髪飾りがトナカイ風になっている。
「うわぁ・・・」
街を埋め尽くす様な色とりどりの光が舞っている。
「綺麗・・・」
「綺麗ですね。」
「綺麗なのです。」
見上げながら自然と手を繋ぐ3人。
「メリークリスマス!」
可奈美が二人に向かって声を上げる。
「なんなんなのです!可奈美さん?」
アヴィリアは困惑して叫ぶ。
アムネシアもキョトンとしている。
「あ、すみません。」
「私の世界で似たような祭り?がありまして」
「その時の挨拶?みたいな?」
可奈美が慌てて説明をする。
「ふ~ん、そうなんだ。」
「あ、そうなんですか、なのです。」
「それじゃ。」

「メリークリスマス!!」

(おしまい)

はい、と言う訳でクリスマスイラスト2枚目。
安定の可奈美ちゃん&アムネシアさんです。
アムネシアさんはサンタ帽。
可奈美は髪飾りをトナカイっぽくしています。
次回は大晦日に1枚アップする予定です。

「ちょっとちょっと、なのです!」
あれ、アヴィリアさん?
「またしても私がいないのです!。」
いや、先月お姉さんとのツーショット描きましたよね?
「3年半ぶりのツーショットなのです!」
「もう少し増やすのです!」
はい、善処しますなのです。
(END)

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2024-12-24 10:00:09 +0000