・兄弟たちの長兄にして、皆を導くご意見版
5 HIEROPANT 教皇(法皇、神官とも)
モデル ネフェルトゥム(「フゥト・コンス」より
慈悲や公平を司るアルカナ
キーワード
慈悲、優しさ、法の遵守、尊敬、道徳、教え
神と人の間に立つ教皇。教皇が似たような聖職者的なキャラである同じような女教皇と違うのは、女教皇は神からの啓示や教えを内に秘めて世の真理を読み解くのに対し。法皇はそれを公に解く事で人々を導く指導者である事。規律や秩序を守る事で人々の手本になる存在である事だと思います。
また、4の皇帝が物質界的、物質的、物理に厳しく人々を導くのに対し宗教的、精神的な立場で慈悲や優しさを持って導くと言うのも、陰陽的な思想でいくと、陽と陽の中の陰、父性の中の優しさと言う関係で対比します
余談ですが、古代から人に教えを解くのは、先生ではなく政や宗教に関わる高官や神官であり、その場も学校ではなく神殿や教会、神殿などの施設でした
個人的なタロットの解釈ですが、生まれたばかりの人間(愚者)が生きる術(魔術師)とそれを正しく扱う知恵(女教皇)を得て成長してく過程で最初の社会というかコミュニティは家族です(女帝→母/皇帝→父)そして、次に与する社会はより開かれたコミュニティである保育園や幼稚園・学校で、保母や保育士、先生(つまり、教皇)と変わっていき、人が成長する上で社会や世界が広がっていく、社会学習の場へとステージが変わっていくのだと解釈しております
ネフェルトゥム(フゥト・コンスより) と 法皇
皇帝でも名前が登場した、ネフェルトゥム
イヒの護衛であり家臣でありますが、法皇として当てはまる立ち位置はイヒ含めタイトルにもなっている「フゥト・コンス」という共同体において、「メンバーの中で一番大人で社会に根差し、一番近い先輩として規範や指導者」である事です
作品と絵柄にも少し触れますが、「フゥト・コンス」はコンスと言う実在のエジプトの神とその仲間(近縁者)である若い神達をまとめて作られた自警団的な集まり(コミュニティ)で、その活躍を描く作品です。イラストの下の端にいるフクロウがそうです。その横にいるのが副リーダーのウプウアウト(アヌビス神の兄弟とされる戦神。この作品では息子)です。
→ウプウアウトは、一応創作世界基準では成人したての大人です。
この作品では、細い事は省きますが、ウプウアウトとコンスは乳兄弟です。(→ウプウアウト側の母神の乳で育つ)そして、その母神と違う父神の兄弟。異父兄弟がネフェルトゥムであり、兄弟全員から慕われており、個人から組織的な運営まで色々な相談、武術の指導なんかにも乗っています。
フゥト・コンスのリーダーはコンスですが、それを統括している神は他にいます。立場としては協力者であるイヒと共に、フゥト・コンスに協力しながら、その統括している神との間を(社会側の神として)取り持って位るのがネフェルトゥムです。
フゥト・コンスを統括している神は、メンバーにとっては皇帝そのものです。それに対し、ネフェルトゥムは、フゥト・コンスのメンバーをイヒに対しては従者として、コンスやウプウアウトには兄として、分け隔てなく接し一番社会側の神として、一番歳や距離の近い大人として規律や秩序を解いて導く様子は、まさに神生の先輩であり、「教皇」の座にピッタリです
2024-12-21 12:48:05 +0000