38.ゴーレム

えすけい

解説
出身:ユダヤ教が信仰されてた国(チェコ)
ゴーレムはユダヤ教の伝承に登場する土でできた人形で、ヘブライ語で「胎児、未完成なもの」を意味する。ゴーレムを作った主人の命令に忠実で召使いのように行動するが、厳しい制約があり、それを守らないと狂暴化し命令を無視するという。ゴーレムの作り方は律法学者(ラビ)が神聖な儀式を行った後、土(泥やにかわ)をこねて人形を作り呪文を唱える。そして人形の額に「אמת」(ヘブライ語で真理という意味でemethとも使われる)という文字を書いた羊皮紙を貼り付けることで完成する。制約として安息日に活動させてはならず、成長し体が大きくなるため最後には速やかに壊す必要がある。壊し方は「אמת」(emeth)の「א」( e )の一文字を消し、「מת」(meth、死という意味)にすれば良いとされる。紙を剥がしただけでは動かなくなるだけで、貼り直すと活動を再開する。チェコではゴーレム誕生の地とされており、ユダヤ人が苦しめられるとゴーレムが出てきて助けてくれるという伝承があり、人気の存在となっている。近年ではゲーム作品などに度々登場し、遺跡等を守怪物として活躍している。ただこれらのゴーレムはもっぱら岩でできていたり、額に文字がなかったりする。

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2024-12-19 23:24:18 +0000