キングダム・ドーパント【K:王国の記憶】

フィロキセラワーム
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仮面ライダーダブル、今回の依頼は‥‥
◯[依頼人]風都の大手ゼネコン「風久良建設」の社員
◯[依頼内容]「最近、課長に昇進した同期が、社内で急に性格が横暴になった原因を調べたい」
◯[依頼内容]
依頼人は、風都の大手ゼネコン「風久良建設(かぜくらけんせつ)」の社員。風都タワーの建設にも関わった風都の都市開発に貢献する大企業であるが、一方で社内や下請けに対しての過剰なノルマやパワハラ、モラハラの常態化等の悪い噂も聞く社名の割に風通しの悪いブラック企業でもある。
その会社の課長の役職に最近、依頼人の同期がついたそうだ。もともと仕事に真面目で大人しい性格、どちらかというと上司からはパワハラ被害を受け、後輩や同期からも頼りなく思われていた立場だった。しかし、課長になってしばらくすると性格が急変し、部下達へ過剰な仕事量と、達成出来なかったものへの粗暴な叱責を与えるようになったという‥‥
と、ここまで話を聞いても、役職についた途端に性格や態度が変わる、というのはよくある事である。
実際に、翔太郎達は風久良建設を訪れ件の課長の職場を見てみることに。確かに、課長の態度は、課長就任前の彼の性格とはかけはなれた尊大なもので、部下や下請け業者達も、その指示に逆らう事が出来ない異様な空気が蔓延していた。オフィスや彼が担当する建設現場は、まるで課長の「独裁政権国家」、課長の振る舞いは「暴君」そのものに思えた。
そんな時、職場を嗅ぎ回る翔太郎の目の前に、まるで“王様”のような出で立ちのドーパントが姿を見せる。
「我らの“王国”のなかで好き勝手にする事は許されぬ」
「“キング”の命令は絶対だ!」
まさか、“キング”のドーパントの正体は課長?

しかし、事件の真相は、さらに複雑なものであった

◯[メモリの種類]K(KINGDOM):王国の記憶
※翔太郎達は、当初はメモリを「キングメモリ」ではないかと勘違いしていた
◯[メモリの使用者]風久良建設下請け業者の女性社員
◯[メモリの特性]
王国の記憶を司るキングダムメモリで変身したドーパント。
その特殊能力は「他の人間を“王様”に任命し、その人物に絶対的な権力を与える」というもの。
そのプロセスは以下の通りである
①王冠型の頭部“クラウン”を自身の分身として分離させ、他の人物の頭部に被るように取り憑かせる。クラウンを被った人間を、“王様”または“キング”と称される
(※クラウンは“王様”の頭部に被さった時点で透明化するため、周囲はクラウンの存在を視認することはない。ただしデンデンセンサー等の特殊な器具で視認・分析は可能である)
②キングダム・ドーパントは、一定の範囲内のエリアに“王国”と呼ばれるフィールドを展開する。
③“王国”のエリア内に居る人間は“国民”と呼ばれる地位を与えられる。クラウンを被った“王様”は“王国”の中では“国民”に対する強い権力を譲渡されており、“王様”の命令に“国民”は逆らう事が出来ない

以上がキングダム・ドーパントの能力である。
ドーパント本人には他者を支配する能力はなく、あくまでも他の人間に“王様”の地位と権力を付与する、という極めて特殊な能力と言える。
その特性のために、当初は翔太郎達は課長自身が「キング・ドーパント」なのではないかと考えて、事件の真相にたどり着けなかった。

事件の真相は、風久良建設の下請けの女性社員が、課長に“王様”の権力を与え、風久良建設のオフィスや建設現場を“王国”に変えて、課長の一人天下を作り出していたのであった。
なぜ、そんなことをしていたのか?
課長就任前の彼は、後輩や下請けの誰にでも優しく接する人柄で現場への理解がある人徳者であったが、その性格が災いし風久良建設の上司からはハラスメントを受け、一部の社員からは舐められる、そんな不当な扱いを受けていた。それに我慢出来ずに、ある日、売人から手に入れたキングダムメモリの力を使って課長就任後の彼に誰も逆らう事が出来ない権力を与えていたのであった。
優しい彼が“王様”になれば、風通しの悪い風久良建設はきっと変わる、何よりも仕事に真面目な彼はもっと周囲から評価されるべき!という考えが彼女にはあったようだが、実際に権力を与えられた課長は、彼女が期待するような賢王ではなく暴君に成り果ててしまった。それはメモリの毒素の影響か、人間の性か‥。彼女の歪んだ想いと王国は、あっさり崩れ去るのであった
◯[作品タイトル]裸のK

Kはキングダムの怪人です。作中で、最初はキングの怪人だと勘違いされるという展開は、テレビ本編のアイスエイジのメモリの正体がわからなかった展開のような、謎解き演出にも生かせるのではないでしょうか?
もともとリクエストで「女性が変身するクラウンの怪人」というのを頂いていたのですが、クラウンのイニシャルCは、もうカラー・ドーパントでで描いているので、クラウン(王冠)の設定を生かす怪人を考えました。王冠になっている頭が分離するというのはオウル・ドーパント的な気持ち悪さを狙っています。あんまり、女性が変身しているのがわかる外見ではありませんが‥‥
頭の王冠は、王冠そのままだと面白くないのでヨツコブツノゼミという昆虫の頭部の意匠があります

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2024-12-18 23:06:11 +0000