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七竜暦76年水地月7週2日
観察地：火竜帝国 溶岩谷古代保護区
天候 ：霜 / 気温：-2℃
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◆ 新規観察個体データ
個体識別名 ：クリムゾン・エルダー（命名者：火竜帝国評議会記録による）
推定年齢 ：400歳以上
性別 ：オス
体長 ：約23m
危険度 ：SS級（ただし、穏やかな性質のため実質的危険性は低い）
特徴的な外見：漆黒の鱗に赤い光を宿す。胸部に特徴的な発光紋様、多数の古傷あり
◆ 発見経緯
夕暮れ時の定期観察中に遭遇。本個体は当該保護区の常駐個体として知られており、評議会の記録から身元を特定。
◆ 生態観察記録
▪ 生息環境
溶岩谷の主要な生息地。マグマの熱と大気中の水分が作り出す特異な環境（地表の霜）を好む。標高1200-1500m付近の溶岩台地を主な活動域としている。
▪ 特殊能力
- 高度な溶岩制御能力
- 古代儀式「天地創造の舞」の実演能力
- 複雑な魔力パターンによる環境への干渉
- 霜と炎の調和を操る特異な能力
▪ 社会性
- 高い知性と洗練された言語能力
- 若い世代との接触は限定的
- 単独生活を好む傾向
- 人間への穏やかな態度
▪ 食性
不明（観察期間中の採餌行動なし）
◆ 考察
本個体は火竜帝国の古代文化を体現する貴重な存在である。特に本日観察された「天地創造の舞」は、現存する記録が極めて少ない貴重な儀式であり、早急な記録と保存が望まれる。
◆ 保護・管理に関する提言
- 溶岩谷古代保護区の現状維持の必要性
- 観光開発計画に対する慎重な検討の推奨
- 儀式・文化的価値の記録保存体制の確立
- 世代間交流の機会創出の検討
◆ 現地住民の証言
「エルダー様は、この谷の守り手です。その存在自体が、私たちの歴史そのものです」
- 保護区管理人 アッシュ・ファイアブレイク（67歳）
◆ 調査者所感
今回の観察で特に印象的だったのは、クリムゾン・エルダーの示した儀式の荘厳さである。文化的継承の危機に直面しながらも、静かな威厳を保ち続ける姿に、深い感銘を受けた。この記録が、世代を超えた対話の一助となることを願う。
2024-12-09 03:43:58 +0000