kotori湯河原が万葉集にも歌われる由緒のある温泉地という事にインスピレーションを受け 「いにしえ」の芸術を礎に新たな「筆」を加えることで、無限の創造が生まれるという世界感を表現しました♪
コンセプトとしましては、旅館さんのHP等資料を拝見しまして、温泉の窓辺には緑がのぞいておりましたので、敢えて壁画は、旅館から見えないであろう湯河原の美しい海原を描きました。温かい温泉につかりながら、大自然と調和する幻想の世界を味わえるといったコンセプトです。また、お子様の目を引くように鏡の付近に金魚や鶯を配置し、洗髪中も退屈しないで、絵を楽しんでもらえる様に工夫してみました♪
そして今回の作品を仕上げるにあたり最もこだわったのが、「色」です。旅館さんの特徴として自然と調和する「色」へのこだわりを強く感じましたので、色調は派手にならない程度に抑えつつ、鮮やかな雰囲気にまとめてみました。
蛇足で申し訳ありませんが、わたくし個人の湯河原との思い出も少し書かせていただきます。
昨年度末まで約2年にわたり環境に係る仕事で湯河原の地に通っておりました。仕事場から見える海がとても印象深く、仕事帰りにみた夕日に輝く海には何度も癒されました。また朝湯河原駅から仕事場までの道中、無人販売所で買ったミカンがとても甘く、職場の仲間と食べたのも良い思い出です。
そして今年の春、仕事が無事完了し、湯河原の地を離れる際、駅のホームで梅の花？（桜だったかも…）に見送られ清々しくも少し寂しい気持ちがしたのを覚えております。そんな個人的な思いも含ませながら今回の作品に仕上げさせていただきました♪
お客様がのんびり温泉につかりながら、湯河原の歴史と文化、自然のエネルギーを存分に受けて、新たな素晴らしい創造が生まれてくることを心より祈っております。
2024-12-05 14:09:36 +0000