今回は、シグマさんが制作した、とあるエネミーウォッシュ(illust/121071894)と似た外観のパーソナルダイバーを作ってみました。この機体は、他にも、失敗作とされていた「ターバンシェル・ハンター(illust/121961326)」の要素も取り入れたもので、かつて敵と化した機体と、かつての失敗作を組み合わせた次世代機という設定としました。この機体の外観は、例のエネミーウォッシュと意図的に似せていますが、味方機です。
この機体は量産機なので、自由に使用できますが、建造費用が高いため、導入できる部隊は僅か・・・かも。
この作品は、Blender及び、RadeonProRenderを使用して制作しました。
[解説]
所属:コーラル・レギオン
機体名:ネオターバンシェル
メーカー:イズミ重工
型式番号:PDT-N01型
全高:16m
これは、かつて開発に失敗した「ターバンシェル・ハンター」や、イズミ重工の原点であったが、後にエネミーウォッシュと化した「プロトワン(通称ノワール・オルク)」を原型として開発された、次世代型パーソナルダイバーである。この機体は、ライザ社長(illust/121153277)派の者によって、原点の機体である「プロトワン」を更に上回る性能を実現するために開発された。
この機体の外観は、エネミーウォッシュである「ノワール・オルク」や、「アルビノ・オルク(illust/124059674)」と似た部分が多いが、これは、「リー・リノイエ(illust/122850533)」が開発していた試作機が原型となっているためである。なお、アルビノ・オルクの「変異種(illust/124069191)」は「ナイトダイバーX」と呼ばれる、当時建造に至らなかった試作機と極めて似た外観をしており、リー・リノイエが「ウォッシュ・リー(illust/124271275)」と化した際に、通常種のアルビノ・オルクが、彼が開発していたその試作機の記憶を取り込んだことで発生したものであると思われる。
この機体は、一般的な機体と異なり、装甲に限らず、操縦席や、武装にもエネミーウォッシュの生体組織を模した素材が使用されている。これは、ナノマシンによりエネミーウォッシュの細胞を再現したもので、機体が破損した場合でも、機体周囲の素材を吸収することで、機体を復活させることが可能となっている。但し、機体が大きく破損した場合は、機体そのものが跡形も無く消滅するという弱点がある。また、この機体の制御プログラムは、「プロトワン」向けのものを改良して導入しており、高い操縦性と安定性を実験した。他にも、この機体のメインエンジンも、「プロトワン」に使用されていたものの改良型を搭載し、大容量バッテリーと組み合わせたハイブリッド式とすることで、低燃費を実現した。
この機体は、前述の通り、人工的なエネミーウォッシュのようなものとなっているが、有人での操縦を前提とすることで、エネミーウォッシュ化を防いでいる。なお、この機体より前に、「ナイトダイバー・キング(illust/124606470)」において、似たような設計としたことがあったが、機体や操縦者がエネミーウォッシュと化した例は一度も確認されていなかった。よって、エネミーウォッシュ由来の素材を使用する場合でも、一度倒してレリックによる影響を断つことで、エネミーウォッシュ化を阻止できることは既に判明しており、この機体も、「レリックの意思(illust/123710104)」と接触するといった、意図的なエネミーウォッシュ化を試みなければ、問題は無いと思われる。
この機体に標準搭載される武装は、本体部と腕部のビーム砲であり、その攻撃力は、「ノワール・オルク」の装甲を容易く貫く程であるとされている。また、索敵能力を向上するため、頭部に水中用のソナーと、地上用のレーダーを複合した、「猫耳型敵機探知装置」を搭載している。更に、イズミ重工製の機体と互換性がある武器を装備することも可能である。この機体の防御力や、素早さについても「プロトワン」と互角以上と、極めて高い性能を実現した。但し、耐久力はやや低く、「ターバンシェル(illust/121072150)」と同程度しか無い。ちなみに、腕部のビーム砲は、「ターバンシェル・ハンター」に搭載されている電撃砲「スタンロッド」が原型となっている。他にも、この機体は、機体内蔵型の水圧バリアを搭載しているので、「水圧バリアモジュール(illust/123710416)」は不要である。
この機体の操縦席は、バイオリンク社の「セーラーキャットR(illust/121493536)」や、「セーラーキャットGX(illust/123827413)」といった機体に搭載されている「コクーン・コックピット(文字通り、室内が昆虫の繭のような形状となっているもの)」の技術を応用したものとし、反重力装置により操縦室内の重力を軽減することで、操縦者への負荷を抑制する仕組みとした。なお、この機体は、精神接続方式による操縦に特化しており、操縦桿が無いのが特徴である。他にも、この新型操縦席は、室内の壁面全てが画面であるため、極めて広い視界を実現した。ちなみに、セーラーキャット系列の機体は、操縦室が極端に狭いので立ち乗りだが、この機体についても、操縦室はかなり狭く、床に座って操縦する方式となっている。
この機体は、ターバンシェルの系列であるが、全ての部品が新設計となっているため、従来型機との互換性は一切無い。また、バックパックの搭載も不可能である。
この機体が開発されたのは、最近になって、「ノワール・オルク」が1体とは限らない可能性があると予想され、その敵を上回る性能の機体を完成させる必要があったためである。但し、この機体の建造費用は、「ターバンシェル」10体分と極めて高く、大抵は、「ターバンシェルⅡ(illust/123859244)」を含む従来型機で問題無く対応できており、互換性の問題もあるため、現時点での建造数は、5体にも満たない。
2024-11-30 11:01:48 +0000