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一通りの仕事の話が終わったマリアは、荷物をまとめて俊の会社から出ていく際、俊と日和に向き直る。
マリア「ねぇ俊、今日智多って空いてるかな?」
| -`)今日は学校行ってっから⋯どうやろか
日和「今の時間なら連絡付くはずだけど⋯」
ピエール「マリア?」
マリア「突然で悪いんだけどさ、逢えないかなって。久しぶりに俊たちとお話したら、顔見たくなっちゃった」
⋯
⋯⋯
⋯⋯⋯
智多「⋯んで、私がここにこういう格好でいる、と」
プラザホテル大橋の大浴場サウナに智多はいた。結論から書くと、「大橋ホテルさんのサウナで会わない?」というメールの「サウナ」という文面に智多が反応してしまったのだ。
マリア「だってえ!日和と俊だけ会っておいて、一番の智多に会えないとか拷問だもん!」
智多「⋯まぁ、薄々そんなところになるだろうなあ、とは思ってたけどね」
ふぅ、と智多は息をついた。
翼「⋯でもなんで、ボクたちもいるんですか」
あい「⋯わかんない」
そう、智多と一緒に喫茶店でお茶していたあいと翼と縁も、なぜか「じゃあ、一緒にサウナ入ろ!知らない仲じゃないし!」というマリアの一言で一緒に入っているのだ。縁はというと「⋯私は知らない方なので、ご遠慮いたします⋯」と、ホテルに着くや両親の働いている事務室に引っ込んでしまった。
マリア「まぁいいじゃないの。この前は智多、お夕飯の支度しててスパセン行けなかったし」
あい「あーそんなこともあったねえ」
智多「そんなことも言ったような」
翼「あれで耐性が少しつきました⋯強引でしたけど」
マリア「まぁ日本で言う裸の付き合いよ。たまにはいいでしょう」
智多「だいぶ意味違うから、今度勉強会ね」
マリア「そんな」
あい「というか、このホテルに泊まってるんですか、マリア」
マリア「智多に手配してもらったんだ、さっき部屋に荷物置いて来たけど、すごくいいところよ、後で来たら?」
日本娘三人「「「パス」」」
マリア「なんでっ!?」
智多「⋯ピエールさんいるんでしょ?私たち風呂上がり、そんな状態じゃあ、ねえ」
翼「完全に同意です」
あい「二人に同じく。あと、どうせこの後二人で色々するんでしょ?そんなわかりきってるところに入りたくない」
マリア「色々は昨日ヤったから今日はヤらないよ」
智多「余計嫌になった」
マリア「ちっ」
翼「舌打ち!?」
智多「と言うかさマリア、まぁ来るとは言ってたけどさ、随分長いじゃん、何か用事あるの?」
マリア「⋯ピエールと話したのだとさ、半分お仕事⋯まぁVe壊れちゃったから修理とスペアをどうしようか、って言うお話と、例のアパートの件の細かい打ち合わせも兼ねてるの」
あい「あぁ、あのお話か」
翼「唯姉さんが子供できたら研一兄さんと結婚して⋯ってやつ?」
マリア「そそ。Webミーティングでも色々お話はしたんだけど、実際の模型を確認したり、Veの全修理とその後の調整も確認することを考えると、実際に日本来ちゃった方が早いよねえ、ってお話になってさ」
智多「確かに納得。⋯もう半分は、前言ってた婚前旅行?」
マリア「うん(赤面)。⋯あぁ、顔が熱くなってきた」
あい「(冷静)智多ちゃん、水風呂いこ」
智多「(冷静)そだね」
翼「(冷静)ボクもいく」
マリア「ひどくない!?」
(四人、サウナを出て水風呂に浸かる)
あい「ぐぅぅ⋯」
翼「⋯!」
智多「はー⋯!」
マリア「⋯よし、いいかな、休憩休憩⋯」
⋯
智多「にゅぅ⋯(ととのい)」
あい「はふぅ⋯(ととのい)」
マリア「⋯(放心状態)」
翼「にゅ⋯(ととのい)」
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2024-11-26 03:01:41 +0000