あくびがひとつ、ふたつ。柔らかな毛布にくるまれて、まぶたが少しずつ重たくなっていくのを感じる。こんばんは、私はルナだよ。夜空を見上げるのが大好きな、どこにでもいる普通の女の子。だけど、今日はちょっと特別な夜。ほら、あの窓の向こうを見て。星が流れる夜空が、とっても綺麗でしょう?
私の髪は青と虹色のハイライトがかかったショートヘアで、まるで夜空の一部みたいにキラキラしているんだ。お気に入りのパジャマには月と星が散りばめられていて、袖口には黄色いフリルがついているの。今夜はこのパジャマとふかふかの枕がお供だよ。外は静かな星の海が広がっていて、部屋の中には月明かりがやわらかく差し込んでいる。暖かくて、安心できるこの空間が、私の大好きな場所なんだ。
ベッドに横になっていたら、ふと天井から星がひとつ、ふわりと落ちてきたの。「やあ、ルナ!今夜は一緒に冒険しよう!」星が話しかけてくるなんて、ちょっとびっくりだけど、なんだかワクワクしてきた。名前を聞くと、その星は「ノヴァ」って名乗ったよ。きらきら輝くその小さな体は、触れると温かくて、まるでキャンドルみたいだった。
「さあ、夢列車がやってくる時間だよ!」とノヴァが言うと、部屋の中がふわっと変わって、いつの間にか私は不思議な線路の上に立っていたんだ。夜空の真ん中に続くその線路は、星でできていて、足元で小さな星たちがピカピカ光っている。「夢列車ってなに?」と聞くと、「夢の世界を旅するための特別な列車だよ。きみを素敵な場所へ連れていくんだ」とノヴァがウィンクしてみせた。
遠くから静かな汽笛が聞こえてきたと思ったら、満天の星を背景に、大きな銀色の列車が現れたの。列車は虹色に輝いていて、その光がまるでオーロラみたいにゆっくりと揺れていた。ノヴァが「さあ、乗ろう!」と言うから、私は列車のドアを開けて中に入った。
中はとっても不思議な空間だったよ。椅子もテーブルも、全部が雲でできていて、ふわふわしているんだ。窓の外を見ると、夜空の星が近くに見えて、手を伸ばせば掴めそうなくらいだった。車内には他にも何人かの乗客がいて、みんなリラックスしている様子だったよ。ノヴァは「この列車に乗ると、みんなが心から癒されて、素敵な夢を見られるんだ」と教えてくれた。
列車が静かに走り出すと、車窓の景色がどんどん変わっていった。最初に見えたのは、星の牧場だったよ。小さな星たちが、草原みたいなところで遊んでいて、時々跳ねると空に舞い上がるんだ。その次に見えたのは、月の湖。水面が銀色に輝いていて、湖の中に浮かぶ小舟には、星たちが楽しそうに乗っていたよ。どの景色も夢みたいで、心がぽかぽか温かくなった。
列車の中でノヴァといろんな話をしたよ。ノヴァは夜空の星たちのリーダーみたいな存在で、毎晩誰かのもとに降りていって、その人を元気づけるんだって。「ルナもね、明るい髪と笑顔で、周りを明るくしているんだよ。だから僕は今夜、君の夢に来たんだ」と言われて、ちょっと照れちゃったけど、なんだか嬉しかったな。
列車が静かに減速し始めたころ、ノヴァが「そろそろお別れだよ」と言った。「この旅が終わったら、素敵な夢が君を待っている。だから安心して眠りにつこうね」と優しく微笑んでくれた。
気がつくと、私はまた自分のベッドの上にいた。ノヴァの声がまだ耳元に残っている気がして、私は静かに目を閉じた。部屋の中には月明かりが優しく差し込んでいて、外からは夜空に輝く星のささやきが聞こえるようだった。
「ありがとう、ノヴァ。また夢の中で会おうね。」そんな言葉を心の中でつぶやきながら、私はふかふかの枕に顔を埋め、ゆっくりと眠りについたんだ。
今夜もきっと素敵な夢が見られる。だって、星たちが私を守ってくれているからね。おやすみなさい——また夜空の夢列車で会いましょう。
2024-11-23 13:44:34 +0000