幽魅に夢の事を打ち明けました

早渚 凪
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シリアちゃんのおかげで下山でき、すっかり朝になってしまった頃に自宅に帰ると、玄葉にはしこたま怒られました。昨夜「もう少ししたら帰る」と言っておきながら朝帰りになったので、かなり心配させてしまったようです。玄葉にしっかり謝ってなだめ、玄葉が自室に戻ると今度は幽魅がひょこっと顔を出しました。
「おーい凪くんや、お説教は終わったかな?」
「うん、一応は。それで幽魅、ちょっと話があるんだけど」
私はシリアちゃんにアドバイスされたように、夢の話を幽魅にしてみる事にしました。このままじゃ気持ちがすっきりしないし、変にぎくしゃくするのは私も嫌です。幽魅は首を傾げて物理的に疑問符を浮かべていました。無駄に器用な真似をするじゃないか。
「実はね、虎が家に入った日の夜の事なんだけど」
私が話す夢の内容を、幽魅は最初こそふむふむと聞いていましたが、胸を見せる話になったあたりで目を見開いて赤面し、浮かべていた疑問符を感嘆符二つに変化させました。
「凪くんのえっち!何で私が凪くんにおっぱい見せてあげないといけないのさ!てい、てい!」
ふくれっ面になって、私の胸板に軽いグーパンチをお見舞いしてきます。良かった、この感じだと本気で怒っている訳では無く恥ずかしがっている方が強そうです。
「ごめんね幽魅、私もなんだか欲求不満だったみたいで、そんな夢見ちゃったと思うんだ」
「むー・・・まあ、夢の話だから許してあげるかぁ。でも、ちょっと意外。凪くんが私をえっちな目で見る事あるんだ」
幽魅はしみじみと言いながら、自分の体を見下ろしています。
「まあ、一応彼氏もいた訳だし、まったくモテない訳じゃないって事かー。でもごめんね凪くん。やっぱりえっちな事はさせてあげられないかな」
「うん、それでいいと思うよ。私も別に幽魅に体でお詫びしろって言いたい訳じゃないからさ」
「ごめんねー。死んでるけどその気になれば人や物には触れるから、えっち自体もできない事はないと思うんだけどね。ただ、私ってもう死んでるからなのか、いわゆる『三大欲求』ってのが無いんだよね」
三大欲求、というと食欲、睡眠欲、性欲の事ですね。あれ、でも幽魅は寝るし、食べ物も食べてるけど・・・。
「寝るのは暇すぎてやる事ないから寝てるだけだし、食べ物も味を感じたいから食べてるだけだよ。寝なくても眠くならないし、食べなくてもお腹空かないもん。幽霊になってからオナニーだってした記憶ないしね。だから、えっちな気分とかにはならないかな」
そうか、こうして話していると普通の女性だけど、幽霊っていう時点でもう『生物』じゃないから根本から人間とは違うんだ・・・。私がそんな事を考えていると、幽魅が不意に何か思いついたような顔をしました。
「そうだ、凪くん!もしかしたら私とえっちな事できるかも!」
「えっ、何急に!?」
今しがたえっちな気分にならないって言ったばっかりなのに!
「ほら、私はここにいるけど、私の体ってまだ見つかってないでしょ。その体を凪くんが見つけられたら、好きにしてもいいよ。ちょっと恥ずかしいけど・・・」
・・・何を言い出すかと思えば、まさかの屍姦の提案とは。頭が痛くなります。
「幽魅、問題点が三つはあるよ。まず一つ、警察が捜索して見つからない死体を私が単独で見つけられるはずがないよね。二つ目、幽魅が幽霊になってから少なくとも二か月半は経ってるんだよ?その間屋外に野ざらしの体なんて痛み放題だよ。動物に食い荒らされて、虫も湧いているんじゃないかな」
「うわぁああ!?虫とか気持ち悪いこと言わないでほしいな!?なんか全身がぞわぞわってなったじゃん!」
幽魅は涙目になって自分の体をあちこち掻きむしっています。その痒さは思い込みだと思うけど。
「それで三つ目。たとえ奇跡が起きて、無傷で綺麗な幽魅の死体が見つかったとしても、意味ないよ。私が好きなのは『幽魅の体』じゃなくて『幽魅』だから」
「・・・ふぁ。へ、は、へぁ?」
幽魅がまた疑問符を出して妙なリアクションをします。それ、どういう反応なんだ・・・と聞こうと思ったら、急に幽魅は私に背を向けて玄葉の部屋に走り始めました。
「く、玄葉ちゃーん!助けてぇー!」
「あー?」
玄葉が不機嫌そうに部屋から顔を出しました。幽魅は玄葉にすがりついて私を指さします。
「凪くんがさらっと私の事好きとか言ったぁ!ドキドキして心臓に悪いからなんとかしてよぉ!」
「あー、はいはい。またお兄の被害者が出たのね。よしよし。言っても無駄だから諦めなさい。ていうか幽魅さん脈拍ないでしょ」
玄葉が幽魅の頭をなでなでしてなだめます。被害者ってなんだ、被害者って。
「幽魅さん、お兄には自覚ないんだろうけど、お兄は結構あっさり可愛いとか好きとか言ってくるからいちいち本気にしない方が良いよ」
「もうそういう妖怪じゃん!妖怪女たらしじゃん!」
「妖怪!?言うね幽魅!」
私のどこが妖怪だというのか。どこにでもいる普通のおじさんでしかないだろうに。
「そうよ、そういう妖怪なの。妖怪女たらしにしてドスケベ野郎、それが私のお兄なの」
「最愛の妹からもそんな事言われると思ってなかったよ!?」
「ほ、ほら!今玄葉ちゃんの事最愛とか言ったよ!?やっぱり女たらしじゃん!凪くんのえっち!」
何か私が悪いみたいな流れになってきたな・・・もしかして他の女性からもそう思われてたりしないか、ちょっと心配になってしまいました。

※『AIピクターズ』サイト内で生成した作品です。AIピクターズ作品ページ→https://www.aipictors.com/posts/504357

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2024-11-21 15:09:02 +0000