地球の皆の者、こんクエスト~!全知全能の大賢者「ミリシラ・シッタカブール」様じゃぞ!元気しとったか?
ああ、ドンドンとやかましくてすまんのぅ、花火大会の会場から発信しておるんでな。会場、どこじゃと思う?なんとこの間紹介したイヴェール大氷河じゃよ!
いや何、ちょっと地方のバカ貴族がな?花火大会を見たいと言い出しおったんじゃ。ところが花火職人たちはもうシーズンを終えて、花火玉の在庫もろくすっぽないときたもんじゃ。そこで何とかできないか考えた結果、打ち上げ花火の代わりに攻撃魔法を使おうと言い出した奴がいたまではまあいいとして、「澄んだ寒空に輝く花火の見栄えは最高です」なんて余計な事を進言しおった大馬鹿者がいたせいで、よりにもよってイヴェール大氷河に魔法使いを集めて、攻撃魔法を次々に打ち上げさせとるという状況なんじゃ。ちなみに大々的にイベント告知までして人を集めておるから、見物客もそれなりにいて大変な騒ぎになっておる。
当然、ここは夜になると気温が氷点下なんてレベルではなく下がる事は前も言った通りじゃな。だから、凍傷や低体温症でダウンする人間がいてもいいように、教会から聖職者の一団まで派遣されておる始末よ。おかげで普段は静謐な雰囲気に包まれた大氷河が今日はお祭り騒ぎじゃ。
ワシは見物に来ておるんじゃが、それとは別に一応警戒しておる。なにせ普段、こんなに人が集まって騒ぐ事のない地域じゃからな。生息しておる魔物が騒ぎを聞きつけてやってきたり、攻撃魔法の爆発の余波で雪崩が起きたりする可能性があるからな。最悪、氷河の氷が割れたりしたら見物客も打ち上げ担当の魔法使いも全員が氷水の中にダイブする羽目になるんじゃぞ。だからこう、楽しんでいるように見えて、その実このイヴェール大氷河の会場全体に魔力を送り込んで氷の耐久力を上げておるんじゃ。おかげで最初は真の姿だったのに、魔力が減ってきてロリになってしまったわい。
しかしまあ、さすがに大気が澄み渡っているだけあって、魔法の爆発は綺麗に見えるのぅ。魔法使い達も戦いのための魔法ではなく、こういう人々を喜ばせるための魔法ばかりが使えるような社会になればいいんじゃがな。魔物という奴はなかなか絶滅せんからな。今でも不定期に小規模な時空の裂け目が開いたりするしのぅ。
本当なら、ヒマリたち生徒も連れてきてやりたかったんじゃが、流石に環境がハード過ぎるからのぅ。ここ、王都から結構離れておるし、連れてきておいて生徒に何かあったらワシの責任重大じゃからな。今回は引率諦めたわい。
おっと、そろそろ花火大会もおしまいの時間のようじゃな。ああ寒かった、今度は温かい地域に出向いて実況しようかの。
見てくれてありがとうなのじゃ、おつカブール~!
ぬわーっ!締めの大爆発で雪崩が起きよったわ!完全結界ぃーっ!
※『AIピクターズ』サイト内で生成した作品です。AIピクターズ作品ページ→https://www.aipictors.com/posts/503839
2024-11-21 15:07:06 +0000