ロマンシングサガ2の七英雄の1人、ロックブーケをイメージして作成しました。
七英雄の中では最も紳士的で、冷静と情熱が混在するノエルが1番好きなのですが、通勤途中にYouTubeで見たロマンシングサガ2リメイクのプレイ動画でのロックブーケが印象的だったので、ロックブーケのイラストを作成しました。
イラストのベースはSFC版で、1枚目が第1形態、2枚目が第2形態のつもりです。
最後の1人として残された七英雄がロックブーケの時に、主人公パーティとの戦闘の前に、
「ノエルお兄様、ワグナス様、今からロックブーケが皇帝と戦います。見守っていてね・・・行きますわよ!」
と言うのを久しぶりに聞いてなんだかウルッとしちゃいました。
昔は何とも思わなかったのですが、兄であるノエルやリーダーのワグナスが勝てなかったので、自分では勝てないだろうと悟りながらも、約束のために闘うのですね。
その時の心の拠り所が最も信頼できるノエルやワグナスだというのも、敵の間にも心からの信頼関係や団結などが成り立っている事が垣間見れ、素敵なシーンだと思いました。
思えば、SFC版をプレイしている時はテンプテーションの見切りのためにロックブーケを残すことはほとんどしなかったので、なおさら懐かしい限りです。
また、ロックブーケってノエルの事を「ノエルお兄様」ではなく「ノエル兄様」って言っていたような気もするので、リメイクの方が少しお上品になった気がしますね。
ロマンシングサガ2のリメイク版に興味を持ったので、そのまま七英雄の記憶のフルバージョンも見てしまいました、YouTubeで。
リマスターのプレイ動画なども見ていたので、ある程度どういう話かは知っていました。
今回リメイク版の七英雄の記憶を見て思ったのは、なんというか、、、ロックブーケのこれじゃない感でした。
ストーリーなど全体的には普通にすごく良かったです。
ただ、ロックブーケが妹感を出し過ぎているのが気になってしまいました。
皇帝たちに向かってハエのようにウルサイ奴ね、などと言ってのける程なのに、こんなにも妹キャラになっているなんて。
皇帝と会う頃にはかなりの時間が経っているので精神的な成熟度が違うのかもしれませんが、それでも記憶の中でも英雄と称されてモンスターを討伐するぐらいには大人で精神的にもある程度は成熟していたはずなのに。
自分は兄と妹がいる3兄妹の真ん中なのです。
自分の立場を重ねて七英雄の記憶を見てしまっていたのですが、妹を可愛く、いじらしく思ったりするのは、「お兄様、お兄様」と言って懐っこく慕ってくるような感じの時ではなかったです。
妹という存在を可愛かったり、いじらしかったり感じたのは、妹が1人の個として努力したり頑張ったりしたけれど、それでも上手くいかず兄である自分を頼って来た時や、兄の存在を誇らしく思っているけれどそれを直接は言わずに妹自身の友人や知人に話したりしているのが耳に入って来た時、などでした。
つまり、兄として頼りにされている事、表には出さないけれど誇らしく思ったり信頼してくれている事、こういった事を感じた時ですね。
翻って、七英雄の記憶の中のロックブーケはなんというか個としての自立が感じられず、どちらかと言うとノエルやワグナスを主とした、オマケのような存在として感じてしまいました。
そういった存在だと感じたロックブーケが「お兄様、お兄様」言ってきても、可愛いというよりは、むしろ大丈夫かという心配や、よく喋るNPCの村人Aぐらいにしか、自分には感じられませんでした。
一方で、最初に述べた、最後に残った七英雄として闘うロックブーケは、責任感や使命感から自ら行動しており、ノエルやワグナスを倒した相手を前にして、恐れもあるかもしれない中、自分が立ち向かわねばならないという、心の強さなども感じられ個としての自立を感じました。
そういった自立した個であるロックブーケが、最後に心の拠り所とした1人が兄であるノエルなので、この場面での「お兄様」という言葉はすごく美しく感じましたし、ロックブーケ自身も可愛らしくいじらしく見えました、自分には。
もしもお1人でも共感して頂ける方がおりましたら、幸甚の極みです。
「ぐはっ・・・ 最強の帽子は最強、最強なのだ・・・」
そんな風に思いながらロマサガ2をやっていた頃が懐かしいばかりです。
2024-11-14 07:52:22 +0000