能美平野を走った小型電車

うきは

どっちかというと、能美平野といえば寺井~鶴来間を走った能美線のほうがぴったりかもしれない
だが、こちらも隣接した小松市だし、遠からずってことで
石川県下に多数の路線を有した北陸鉄道。その中のひとつが小松線
文字通り国鉄の小松駅から東へ、鵜川遊泉寺まで5.9キロを結んでいた
昭和40年代から50年代初頭にかけて相次いで路線廃止縮小を続けた北陸鉄道のなかでは、比較的後期まで残ったが昭和61年に全線が廃止
晩年、小松線を走ったのがモハ3000である。一族全て5両が小松線で晩年をすごし、路線廃止と運命を共にした
1949年に金名線電化用に「日鉄自」こと日本鉄道自動車工業で5両が製造された
やがて石川総線(線路が繋がっていた石川線、金名線、能美線をまとめてこう呼ぶ)に大型車両が投入されると金石線に転属、金石線廃止と共に小松線に転属し、ここを終の棲家とした
好ましいスタイルの小型電車だが、車両は小松線廃止と共に全車が解体されており、保存車両は無い
ほぼ全線が主要道路と並行していたために、道路拡張で路盤は飲み込まれ、痕跡は殆ど残っていない
僅かに終点の鵜川遊泉寺付近に当時の遺構が残っているだけという
まもなく人々の記憶から消えようとしている路線のひとつだ

#railway#北陸鉄道#小松線#モハ3000#釣り掛け電車#そして今日も重箱の隅をつつきまくるw

2010-08-08 06:27:45 +0000