「恵ちゃん、ひさしぶりー」
『うーん……私なんでまたここにいるのかな……?』
「早く会いたかったよー」
『…私はもう会いたくなかったな………』
「またそんなこと言って。ぼくは恵ちゃんに会えない間ずっと恵ちゃんのこと考えてたよ」
『どうせまたろくでもないこと考えてたんだよね……?』
「そんなことないってば。シーズン2の第一弾は恵ちゃんの表情がテーマだよ。恵ちゃんはあんまり笑ってるイメージないけど笑うと可愛いよね」
『…言ってることのわりになんだか邪ななにかを感じるんだけど……?』
「そんなことはない、今回はちゃんと全年齢版だよ。どうやったら恵ちゃんの魅力を引き出せるかいろいろ試してみたんだ」
『……こ…今回はって…………』
「これなんか見てよ、うるんだ瞳、とろけるような目元、紅潮した頬、柔らかく開いた唇、何かぐっとくるものがない?」
『…やっぱりそういう話にもってくんだね……だいたい私、こんな顔しないから……』
「安芸君の前ではしてるんじゃないの?」
『な、なんでここで倫也君が出てくるのかな………』
「いいなぁ安芸君」
『だからちがうって....』
2024-11-08 19:48:12 +0000