吾妻ひでおさんの「失踪日記」を読みました。連載を放り出して失踪し、ホームレスになったり、配管工になったり、アル中で強制入院させられたりする、自伝作品です。つくづく、漫画家とは大変な商売だと思いました。
吾妻ひでおさんが活躍していたのは、1990年代ぐらいまでなのですが、ぼくはあまり読んでいなかったんですね。それで今回、「失踪日記」を読んだことをきっかけに、「パラレル狂室」「不条理日記」の二冊を古本屋さんで買って読みました。必読書というほどではありませんが、漫画というジャンルの可能性を確かに広げた作家だと感じました。
でもやっぱり吾妻ひでおさんと言えば、美少女の絵ですね。今回、一生懸命模写しましたけれど、確かにかわいいし、デフォルメが絶妙で、すごく勉強になりました。基本的には手塚治虫の描き方なのですけれど、手塚先生の女性がそれほどフェミニンな感じがないのに対して、吾妻ひでおさんの表現にはそれがある。一部のマニアに愛好されたのが良く理解できました。
2024-11-08 01:53:49 +0000