先日訃報があり、楳図かずお先生が亡くなったとの事。
私はそこまでの愛読者ではなく、『14歳』と『へび女』しか読んでいません。
読みたいより怖いという気持ちが勝ち、他の作品に手を出すのにブレーキがかかったと記憶しています。『14歳』は高校生の時、『へび女』は20代前半ぐらいに読んだような記憶。
多感な時期に楳図かずお先生の漫画は読むべきだと思います。
おっさんになった今は、楽しんで読めるかも知れない、でもあの時に感じた恐怖だったり、生理的な戦慄みたいな気持ちはないのだろうなとか思います。
子供心に凄味を植え付けられるような存在感に強い尊敬の念を感じつつ、なんか無性にチキン・ジョージ博士が描きたくなってこれを描きました。
いまだに鳥のささみを見たり食べたりすると彼とササミ細胞を思い出します。笑うところなのか怖がるところなのか分かりづらいササミ細胞。でもそこが良いんだよササミ細胞。あれのせいで鳥のササミが食べられなくなった人とかいそうなのが最高だよササミ細胞。私は食べますけど。
合成細胞からなんか誕生したのが怖いのか、あんなドロドロしたものを食用にする狂った常識を描くのが怖いのか、いや両方じゃないかな。でも現実に培養細胞肉とか作られる日も遠くなさそうです、その時まで生きていて欲しかったし感想も聞きたかった。という名残りの思いから描きたくなったのかなと思いつつ、そういう肉を口にする日が来たら皆さんチキン・ジョージ博士と楳図かずお先生を思い出しましょう、私との約束です。
というわけでまた次回、少し真面目なトーンになってしまったので次はしょうもないテーマでお送りしたいです。
2024-11-07 06:30:57 +0000