モモコ『恐怖心』

アヒル隊長
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11月7日は、光戦隊マスクマン第37話『夢に賭ける戦士たち』の放送日
「モモコ! 今日限りでピンクマスクであることを辞めてもらう!」
「なんですって!?」
 モモコは街のパトール中、盗賊騎士キロスと地帝獣メズメドグラーに襲撃され、廃棄工場へ追い込まれていた。
「モモコが俺様の女だと認めてもらうには、戦う力は不要! 勇気と力を失い、臆病者になるがいい」
「あたしが勇気と力を? 冗談言わないで! 地上もあたしも、あなたたちの自由にはさせないわ!」
 強敵キロスとメズメドグラーに挟み撃ちにされても、モモコは一歩も揺るがない。
「メズメドグラー、お前の恐ろしさを見せてやれ!」
 キロスの命令に、メズメドグラーは不気味な咆哮を上げる。
「しま――」
 モモコが振り向いた時、メズメドグラーの鶏のような風貌が、モモコのすぐ目の前にいた。
 メズメドグラーの巨眼が、クルクルと独楽のように回りだすと、妖しく光を放つ。黄色の輝きは視線の代わりに放射された。
 その邪悪な視線はモモコに襲いかかり、一瞬の間に凍てつかせた。
「モモコ、お前は臆病者だ。ピンクマスクとして闘うことのできぬ弱者だ」
「あ、あたしは……モモコは、臆病者……?」
 地帝獣メズメドグラーのメズメシャワーは催眠光線。
 直撃を浴びてもがくモモコに、キロスの『臆病者』と言う言葉が繰り返し囁かれた。催眠術となってモモコに恐怖心を植えつけてゆく。
「キュロロロロロロロロロッ!」
 メズメドグラーは不気味な咆哮をあげる。
「いやあぁぁぁああああああ~っ!」
 モモコは途端に悲鳴を上げ、怯えた眼をして震え出す。まるで蛇に睨まれた蛙のようだ。
「こないで……い、いやよ!」
 もはや涙は止まらず、双眸から溢れ出す。
 どうしようもない嫌悪感が全身を苛んでいる。
「――や……いや……」
 カチカチ、カチカチと音が鳴る。
 自分の歯のぶつかる音だ、とモモコは気づく余裕もない。
「最早、モモコはメズメドグラーの催眠波に操られる臆病者だ!」
 キロスは高らかに笑った。
「キュロロロロロロロロ」
「きゃぁああああ~っ!」
 再び、咆哮をあげるメズメドグラーに恐怖を覚えたモモコは、悲鳴を上げて逃げ出してしまうのだった――。

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2024-11-06 21:00:16 +0000