下総国の戦国大名•千葉氏の娘で24代昌胤の妹。
千葉家の重鎮•原氏の更に家臣•高城胤吉に嫁ぎます。
原氏が足利義明に敗れて小弓城を失なった際に
高城胤吉は原氏の勢力下にあった小金栗ケ沢に移って
主人である原胤清を迎え入れていました。
当初は原氏の代官的な地位にあった様ですが
千葉昌胤は原氏の家臣の高城胤吉を側近に抜擢し、
妹を娶らせ義兄弟にしていました。更に千葉昌胤は、
嫡男の利胤の正室に北条氏綱の娘を受け入れていて、
北条氏綱との繋がりを強めてく事になります。
千葉利胤と、北条氏康、北条綱成は同い年です。
この年、高城胤吉によって小金城が築かれます。
千葉昌胤は落成を祝賀するとして自ら小金城を訪問し、
茶会を名目に高城胤吉と共に見回った、とされます。
下総国北西部の最大規模の平山城で、太日川、中川、
荒川流域の低地帯を一望できる要害であると共に、
城下は市が立ち並び領主高城氏の保護の元、3代に渡り
軍事的にも経済的にも栄えた場所となります。
しかし、この小金城完成からわずか3ヶ月後
北条氏綱と小弓公方の関係が急激に悪化します。
2024-10-27 14:14:45 +0000