雛森竜也(愛称はヒナ)は、親友の西野碧(にしのあおい)と、妹のなぎさと、テスト明けに遊びに行く約束をしていた。
しかし、姉の碧いが当日に熱を出したとなぎさからJOINを貰ったので、取り敢えず、西野家へお見舞いに向かうことにした。
①行っておいで(1-3枚目)
「あおちゃん、大丈夫?」
部屋をのぞいて声を掛けると、あおちゃんはベッドから体を起こして笑顔を作る。
「だいじょうぶだよぉ、ちょっと熱出しただけだし。でも、今日は無理かなぁ。ごめんね」
辛そうにそう答えるあおちゃんに、お大事にと伝えて部屋を出ようとすると、
「せっかく来てくれたんだし、なぎさと二人で遊びに行って来て」
と言われた。
部屋を出るとなぎさちゃんがぶすーっとした顔をしている。
「お姉ちゃん、寝るときふとんひっぺがして腹出して寝てたんですよ。昨日結構寒かったし当然です」
なぎさちゃん、結構怒ってるなぁ……
「お姉ちゃんの言う通り、二人で遊びに行きましょうよ。ストレス発散したいです!」
「でも、あおちゃん一人になっちゃうよ?」
「お母さんが買い物から直ぐに帰ってくるから大丈夫ですよ」
あおちゃんの事が心配ではあったけど、そのあおちゃんとなぎさちゃん二人の言葉を断るのも悪いので、結局遊びに行くことに決めた。
②公園でぐちぐち(4-8枚目)
「ね、ヒナさん! 今日は静かな場所に行きませんか?」
家を出ると、なぎさちゃんから提案される。あおちゃんがいた場合、カラオケだーショッピングだーって煩い所に連れまわされてただろうから、それとは逆に落ち着いた場所に行きたいんだそうだ。
私はなぎさちゃんの提案に賛同し、住宅街を抜けて少し行ったところにある、大き目な公園歩くことにした。
「寧ろお姉ちゃんがいなくてせいせいします。ヒナさんと二人きりなのも久しぶりなので嬉しいです!」
前半部分がちょっと引っ掛かるけど、なぎさちゃんが楽しんでくれてるようで良かった。
公園をある程度回ると、休むのにちょうどよい芝生広場があるので、座って飲み物を飲みながら休むことに。
始めは楽しくおしゃべりしていたはずなんだけど、
「聞いてくださいよヒナさん、この前お姉ちゃんが……」
知らぬ間にあおちゃんの愚痴が始まってしまった。
「うんうん、そうだね」
と、私は適当に相槌を打ちながらそれを流す。西野家は大家族で、家事をするのがなぎさちゃんとお母さんの二人だけで毎日結構忙しいらしく、なぎさちゃんと二人で遊ぶときは、よくそのことで愚痴を聞かされているので慣れている。「あおちゃんも手伝ってくれればいいのにねー」
とお決まりの相槌もなんど打った事か。
その後も、なぎさちゃんの愚痴を聴いたり、話題を変えたりで芝生でおしゃべりしてから、街へ出ることにした。
③お食事しながらぐちぐち(9-12枚目)
街へ出ると、なぎさちゃんのお腹が鳴ったので、近くのレストランに入る。
ここでも、楽しくおしゃべりしながらお昼をたべていたのが、知らぬ間にあおちゃんの愚痴へ方向転換してしまう。
「お姉ちゃん、昨日寒いから上着着て行けばって言ったのに、夏服で学校行って、夜遅くに帰って来たんですよ! で、寝るときも薄着でお腹出して寝て」
ああ、そこはさっき聞いたかも。
「ところでなぎさちゃん、この前ケーキの焼き具合が上手くいかないとか言ってなかった?」
「そうそう、この前JOINしたのですよね。どうすればいいのか教えてくれませんか!」
やった、軌道修正出来た! と喜びつつ、二人の共通の趣味である料理の話題で花を咲かせ、店を出た。
④お姉ちゃんに(13-15枚目)
店を出たところで、なぎさちゃんのお母さんから、買い忘れがあったので買って来て欲しいとスマホに連絡が入る。
なぎさちゃんは少し済まなそうな顔をしたけど、私は「いいよ」と二人で近くのNYAONへ行くことに。
地下の食料品売り場で頼まれたものを買い終えると、
「お姉ちゃんの好きなアイスを買っていきたいので、アイス売り場まで行きましょう」
なんだかんだで、やっぱり仲悪くないんだよなぁ。
⑤季節外れの縁日へ(16-19枚目)
買い物を終えて西野家へ戻る。
家にはなぎさちゃんのお母さんが帰って来ており、買い物袋を台所に持っていくと、あおちゃんの事は気にせず、二人で縁日へ行ってきなさいと言われる。
去年までは夏に開いていた町内の縁日も、最近の猛暑で今の時期に移動したのだそうだ。
元々は三人で行く予定ではあったので、お母さんに言われるまま。二人で縁日に行くことにする。
浴衣に着替える前に、少しだけあおちゃんの部屋をのぞくと、まだ少し辛そうな顔で寝ていた。
浴衣に着替えて外に出ると、空は茜色になっていた。
「なぎさちゃんの浴衣かわいいね!」
「ヒナさんもとても似合ってます!」
二人でお互いの浴衣姿を褒め合ってから、縁日へ向かう。
⑥二人で縁日(20-25枚目)
縁日のある神社に到着して、鳥居を潜ると参道の脇には出店が並び人でにぎわっている。
この時期になると、昼は温かくとも夜は結構冷える。そのことをなぎさちゃんに言うと、
「実は、中にちょっと着込んでるんです」
とニヤリ。ただ、
「実は私もなの」
と二人で笑う。
その後はフランクフルトを食べたり、綿あめを食べたり。綿あめは、なぎさちゃんがお姉ちゃんの分も買っていた。
「優しいね」
と言うと、
「買って行かなかったら愚痴を言われそうだから」
と照れながら視線をそらした。やっぱり、なんだかんだで二人は仲が良いな。
次は、寒いながらも定番のかき氷、二人でかき氷頭痛まで堪能した。
⑦ほら、やっぱり(26-29枚目)
かき氷を食べ終わると、花火の時間となったので、境内の見晴らしのいい場所へ移動する。
「綺麗ですね、ヒナさん」
「そうだね、この時期に縁日で花火なんでちょっと不思議だね」
そう言って笑い合う。
「お姉ちゃんにも見せたかったなぁ」
となぎさちゃんがつぶやいたのを、私は聞き洩らさなかった。
花火が終わり、帰路につく。その道すがら、なぎさちゃんのスマホがなる。
「ほら、やっぱり」
スマホを見ながらなぎさちゃんが微笑む。
「どうしたの?」
「お姉ちゃんから。熱下がったって」
「えっ、良かったね!」
「で、綿あめ買って来てだって」
―――
なんかテキストがアレな気もするけど、今回は女子?二人遊びな感じで。
次はこの子(illust/121366325)。コスプレ会場的な背景出したいけど、なんか上手いの無いかなぁ。
●novelai的な話
・苦笑いが出来ない。ググって呪文紹介のサイトをめぐるとforced smileと出てくるが全くそれらしい表情にならない。
とりあえずsad smileか、sad,smileでギリ代用……は出来ないんだよなぁ。
・一般の家の部屋が全然作れないで困ってる。2枚目の画像は玄関出そうとして失敗して、和室を作ろうとしたけど(このキャラの呪文が邪魔してるのか)上手く作れずで、3時間くらいできた画像で妥協。3枚目も廊下出したかったんだけど、変に細長いのしか出ないんだよなぁ。
2024-10-27 12:50:17 +0000