#20 一方その頃

イーノ@ユッフィー中の人
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田舎の城下町に乱立する、酒場のひとつ。
女主人マリカの店を、小柄な半妖精の商人が訪れた。

「あら、シャルロッテ。おかえりなさい」
「試遊組の冒険者にお金を払って、転移呪文でイタロマの都を見てきたでち」

現実世界のイタリア、ローマをモデルにした…マリカとシャルロッテにも縁の深い街。
ここはパラレルワールドだけども、やっぱり気になって。

「なんか、変な奴に支配されてたでちゅよ」
「魔王の手先? それとも、この世界の王様が暴君ってこと?」

シャルロッテと呼ばれた娘は、首を横に振ると。
マリカが用意した踏み台でカウンター席に座る。背丈が足りず、そうしないと登れない。

「『テマヤ同盟』の『タヴァター』だって、名乗ってまちた」
「聞いたことないわね…」

マリカが首を傾げると。シャルロッテの隣の席に座っていた詩人風の老紳士が話に加わる。

「山手線の田端じゃないかな、それ? 駅の名前だよ」

駅という概念は、冒険の書の世界では馬を乗り継ぐ中継点のこと。
そこから転じて、現実世界の地球では鉄道を乗り降りする場所を指すようになった。

「あんたしゃん、地球人でちか?」
「そうだよ。そのテマヤ同盟には、私も心当たりがあってね」

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ドラクエ3がMMORPGみたいなマルチプレイ方式だったら、
先の街へ進んだ冒険者がルーラで連れてってあげる商売が成立するでしょう。
護衛より安くて安全だから、商人も大助かり。

シャルロッテは「おてんば商人の大後悔時代」からの客演です。後日談の扱い。

そしてロマリアは、山手線の駅名をもじった謎の敵に支配されてるようで??
テマヤ同盟に興味を示す謎の詩人も、ロマサガの詩人っぽいです。彼の正体は?

AI-Generated #dq3#DQ3#勇者ユッフィー旅日記#おてんば商人の大後悔時代

2024-10-27 12:08:18 +0000