どこかで見たことある光景。それはまるで子どもが描いた絵模様。
あの時見た夢。こんなにも近くて遠い。
まるで動き無し。それが堂々巡りであるとヒトは言った。
去れどその地点の向こう、せせらぐ草花、跳ねる水たまり、微かに暖かい陽の温もりの下、なにかを想う被り主の思慮の電流は見えずとも、走っているのだ。それがどんなに拙かろうと、やがて新たなる着地を試みる。
いくつもの試みは似通う。いつの日かその内に秘めるもの、空虚がやがて誠になる…。
「Fewture」本編目次 novel/series/9243681
1Page「遭難地点」 novel/18063497
2024-10-27 00:52:06 +0000