森林や洞窟の水辺に生息する甲虫。
筒状に発達した巨大な頭部と発光器が特徴。
狩りの際には、頭部を開閉することで自在に光を拡散・収束させ、獲物を攪乱し仕留める。
【ルスコラーダ】
別名:眩灯虫(げんとうちゅう)
種族:甲虫種(殻虫目 閃虫亜目 ルスコラーダ科)
英名:Luscolarda
危険度:★4(カムラ基準:★4)
狩猟地:骸島 etc.
本種を語る上で欠かせないのが、頭部に生える翅のような部位《鏡筒殻》だろう。
普段は閉じており、収束した光で標的を照らして捕捉し突進や引っ掻きといった攻撃で襲いかかってくる。
展開すると閃光がくるので距離をとるか盾を構えておきたい。
光捕捉中、閃光玉や爆弾といった自身より明るい光が突然現れるとその方向へ突進してしまう習性も確認されている。標的を逸らすだけでなく壁に衝突させて隙をつくることも可能。
鏡筒殻を破壊すると光攻撃の精度が落ちるだけでなく、最大弱点の「発光器」が露出する。
破壊すると光を完全に封じられる。
怒り状態になると、光る粘液の玉《眩蜜玉》を口から分泌するようになる。これは光を強烈に乱反射する性質をもち、付着した相手を【眩惑やられ】に陥れてしまう。
普段は影響がない捕捉光でも意識がじわじわ遠のき、閃光を喰らおうものなら気絶無縁のはずの狩人でさえ目を回す厄介な状態異常だ。
防ぐには【眩惑無効】の防具や消散剤、鏡筒殻の速やかな破壊しかない。自生している「シャワーソップ」の果汁で洗い流すのも有効だ。
「光」が本種の脅威であることは間違いないが、真の脅威はその恵まれた体格からくる広範囲・高威力の物理攻撃である。
特に前脚による攻撃は初級・中級のハンターにとって致命傷となり得る威力。足元に張り付いていると真っ先に踏みつけの餌食になるだろう。
鏡筒殻や発光器を潰したとしても油断禁物。
前脚に何度も攻撃を重ねると、一気に姿勢を崩して地に突っ伏してしまう。
暫く頭部が動かなくなる好機なので一気に攻めるべし。
本種は洞窟の天井等に光を投影し〝偽の星空〟を作り出す。光に誘われて様々な生物が集まり、普段は静かな森が稀に見る賑わいを見せるのだ。
この現象は【天体観測会】と呼ばれており古くから地元のハンターに親しまれてきた。
森に星が瞬いたなら、絶好の狩猟日和。眩灯虫狩りに、さあ、出かけよう。
2024-10-19 23:00:33 +0000