今回は、ラスさんの作戦(illust/123331448)で、拠点の迎撃砲台が破壊された隙に、うちの子である、マーキャット(猫顔の人魚)の「美友(illust/120595609)」が、ロブスター団の基地を奇襲する場面を描いてみました。
この作品は、皆様の行動を制限するものでは御座いません。
この作品は、Blender及び、RadeonProRenderを使用して制作しました。
[今回のご出演]
「月光(illust/120740570)」今回は、拠点防衛用の改造機(illust/123330540)も登場します。
「月光三式(illust/122130585)」今回は、陸戦仕様の改造機(illust/122430700の右側)です。
「セーラーキャットR(illust/121493536)」
[本編]
ロブスター団の基地に、コーラル・レギオンの精鋭部隊である「化け猫隊」が突入に成功した。この時、敵の多くは、ロブスター団基地の外で、コーラル・レギオンの軍勢を迎え撃っていたが、我々は、僅かな隙を突いて、敵の基地内部に突入することができた。
この時、アンドレ・トトゥ(illust/120412912)が内乱(illust/123129986)を起こした余波なのかは不明だが、ロブスター団の基地内部の防衛が普段より手薄となっていたようだ。それに気付いたコーラル・レギオンの情報部隊が、精鋭部隊である「化け猫隊」に出撃を要請し、敵の基地への奇襲作戦が実施されることとなった。今回は、「化け猫隊」のエースである、マーキャットの「美友」が先陣を切って突入することとなった。
敵戦闘員A(月光を操縦)「基地内部に化け猫が侵入!!」
敵戦闘員B(月光三式を操縦)「ハッセ(illust/122375990)は倒され、アンドレは暴走・・・」
敵戦闘員B「しかも、迎撃砲台は使用不可能で、多くの者は出撃中・・・」
敵戦闘員B「こんな時に限って化け猫だと!?」
「猫のような物体」は、いつも突然現れる。僅かでも隙があれば、「化け猫」たちは、そこを狙うのだ。
司令官「まずは突入に成功だ。今、敵基地内部の防衛は手薄だ。」
敵戦闘員A「我々には、新兵器がある。ハイパービーム、発射!!」
敵は、かつての「月光弩級(illust/122351122)」に搭載されていたビーム砲を小型化して月光に搭載していた。セーラーキャットRの防御力は低いので、1発でも攻撃を受ければ倒されてしまう。だが、美友の機体が装備する最新型のビームランス「サンフラワー」は、敵のビーム攻撃を防御しながら反撃することが可能である。
敵戦闘員A「・・・ビームを防いだ!?」
美友「目標捕捉!!ハイパーねこビーム、発射!!」
彼女は、敵の攻撃を防御すると、即座に体勢を立て直してハイパービームならぬ「ハイパーねこビーム」を放つ。今回は、ビームランスからの攻撃に加え、機体の「鼻」の部分からも同時にビーム攻撃を行い、敵機を無事に撃破した。ここまで、僅か数秒だ。
だが、それで終わりとは限らない。敵の増援だ。
敵戦闘員B「ようやく準備ができた。今出せる機体は僅かだが、あの敵機は、あまり長くは動けないはずだ。」
敵戦闘員B「月光三式軍団、発進だ!!」
敵戦闘員C(月光三式を操縦)「今回の月光三式は、陸戦型だ!!」
敵戦闘員C「化け猫なんかに負ける気がしない!!」
増援として送り込まれた敵機は、月光系列の大型機である「月光三式」だ。ただ、この時、迎撃に向かうことができた敵機は、2体だけだった。
美友「・・・まだ行ける!!10秒あれば何とかなる!!」
ここで、彼女は、かつての戦いで回収していた「エネミーウォッシュのコア」を機体に接続する。
これは、言わば最終兵器・・・凄まじい性能向上と引き換えに、機体に過度の負荷をかけることとなる。この作戦は成功し、彼女は、格納庫に置かれていた敵機と共に、その場にいた敵を倒すことに成功した。
司令官「よくやった。作戦は成功だ。」
美友「敵機撃破完了、直ちに帰還します。」
・・・しかし、敵は、完全には倒されていなかった。しかも、彼女の機体は、大技の反動で機体の動作速度が大幅に低下しており、更に、機体背面にある点検用操作盤のカバーが外れていたのであった。
敵戦闘員B「私の機体は何とか動く。そして、敵機背面のカバーが外れている。」
敵戦闘員B「緊急停止スイッチ・・・それを押せば何とかなるか・・・?」
敵は、機体に残されたエネルギーを全てメインエンジンに投入し、何とか美友の機体に追いつこうとする。
敵戦闘員B「新たに装備した脚部のローラーが役に立った。化け猫など、これで終わりだ!!」
敵は、壊れかけのアームを動かし、緊急停止スイッチを雑に連打した。その結果、美友の機体は緊急停止するどころか暴走し、敵機を道連れに大破してしまったのだ。
司令官「我々の潜水艦は、既に敵基地の付近に到着している。美友、脱出だ!!」
この戦いの結果は、味方機を1体破壊されるも、操縦者が全員無事だったことで、コーラルレギオンの勝利となった。だが、敵の基地内で緊急脱出する羽目になった美友が心配だ。
いや、彼女は大丈夫だ。美友の種族はマーメイドならぬ「マーキャット」であり、短時間なら空中に浮上する能力を持ち、空中でも水中でも同じように行動できる。しかも、彼女の泳ぐ速さは、短距離であれば、イルカの人魚といった、素早さが高い種族と同等以上であるとされる。その後、彼女は敵の基地付近で待機していたコーラル・レギオンの潜水艦により無事に救助された。ちなみに、「化け猫隊」には予備機があるので、彼女が戦闘不能となることは無い。
一方、この戦いで倒された敵機を操縦していた者たちだが・・・
敵戦闘員A「敵を何とか追い返したが、あいつは何者だったのだ・・・?」
敵戦闘員B「シーフェアリー(illust/119689042)のようだが・・・?」
敵戦闘員C「シーフェアリーが、あの体で機体を動かせるはずが無い。」
敵戦闘員B「いや、あれは間違い無くシーフェアリーだ。ただ、腕がかなり細長く見えたが・・・。」
敵戦闘員C「絶滅したはずの古代種か?」
敵戦闘員B「そして、顔が・・・猫だった。」
敵戦闘員C「まさか、噂はあったが、あいつは・・・マーキャットか・・・?」
美友の種族が、希少生物「マーキャット」であるということが、敵に気付かれてしまった・・・。
2024-10-14 06:56:20 +0000