雑煮さんの生活安全局カンナの絵から色々と発想を得て描いてみました。
中務キリノ(公安局副長)
かつて、キヴォトスを震撼させた事件があった。連邦生徒会の防衛室長がカイザー・グループと共謀して引き起こした事件にて、一人の生活安全局員が命を落とした。
アビドス自治区でのカイザーの失態もあって、最終的に防衛室長はその座を追われたが、その悲劇の原因が自分達の実力不足と選択の過ちである事を直視した一人の警官は、これまで望んでいた警備局ではなく、公安局への転属を願い出た。
彼女は多くの痛みを負った。顔の半分は傷に覆われ、足はロングブーツで隠す程に醜くなり、歩くときさえ杖を手放せない程に痛めつけられていた。
だがその程度はハンデにすらならなかった。彼女は仲間の力を活かす事に注力し、ガス弾による支援で犯罪者を混乱させる戦闘スタイルを多用した。杖も近接格闘の武器として用い、手負いだと侮った犯人を尽く返り討ちにした。
そうして頭角を現した彼女は、多くの部下を得た。その中には、司法取引によって彼女の尖兵となったSRT特殊学園の生徒達もいた。
いつしか、彼女は味方と敵の双方から、二つ名で呼ばれる様になった。『公安局の調教師(ハンドラー)』と。
得物はガス弾投射用のショットガンと公安局制式の拳銃、そして一本の杖。そして懐には常に、生活安全局の頃から用いている発煙弾を抱えている。
2024-10-08 15:01:04 +0000