味噌汁スキー プラトンの「饗宴」で、アキレウスはパトロクロスの後を追い、
死のうとしたのでは？というような解釈が論じられており、
強火解釈だなと思いました。
自分がイリアスで見たアキレウスは、(どんなに素晴らしい人間であっても死んだ。自分も死ぬのだ。)と言うことを理解してもはや失うものは何もない、殺されるまで殺し続けようという戦い様は「無敵の人」の完成に似て。もはや生きるためより死ぬための戦いは確かに後追い自殺にすら見えました。しかしそれが戦争という状況下では仲間の命を救った英雄となることの醜悪さたるや。
他方、夫を殺され虜囚となった人の屈辱と悲しみが勝者によって透明化されていたことが不意に明るみに晒されて胃液が口にのぼるような不快さ。
戦場では常に死因の描写が陰鬱な呪文のように、常に低いところを澱のように滞り休まる時がありません。
2024-10-06 16:05:56 +0000