雨の特有の匂いが空間を満たす
「うっわ、ぐっしょり……。わざわざここに来るより、適当な所にした方良かったかな?」
美しい銀髪は光沢を失い垂れ下がる
すっかり重くなった上着をハンガーに掛け、濡れたシャツから白とは違う色がチラチラと見える
それを意識した途端、心拍が上がっていくのを感じた
「先生、シャワー浴びる前にドリンク頼んじゃおっか、先生は何にする?」
微かに見える彩色から目が離せない
蜘蛛の巣を被ったように頭が回らない
彼女の目が、私の視線をなぞった
「先生?どこ見て……あっ」
髪の隙間から覗く耳がみるみる赤くなっていくのが見えた
「…………えっち」
雨の匂いが、また強く香った
初のLINE風でございます
まだまだ拙い表現ではございますが、多めに見ていただけると幸いでございます
Respected アルマ氏
2024-10-05 15:14:02 +0000